内容説明
昨日までの参勤交代で席の暖まる暇もなかった品川宿の「立場茶屋おりき」にようやく日常が戻ってきた。板頭の巳之吉が、女将のおりきの元に夕餉膳の打ち合わせにやって来た。「お凌ぎに桜餅風穴子握り寿司とは気が利いていますこと」おりきは巳之吉に微笑みかけた――(「葉桜の頃」より)。他、自らの運命を受け入れて精一杯生きる人々を温かな眼差しで描く「幸せのかたち」を含めた全四篇。笑いと涙と希望に満ちた大人気シリーズ、いよいよ佳境へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
109
立場茶屋おりき「幸せのかたち」34巻。それぞれの立場の人々の世代交代が、三代目おりきはどうなるのかな、良い結末で終わることを願う。2016/08/27
優希
46
運命を受け入れて精一杯生きる市井の人々の姿にじんわりきました。精一杯生きる姿を優しく描いているのがあたたかみを感じさせます。2021/12/31
Walhalla
33
『立場茶屋おりき』シリーズの24作目です。おきちの突然の態度に、この先の不安をよぎったのも束の間、まさかの人物の登場で大きく展開しそうですね。次回はいよいよ最終回です。三代目おりきの誕生で物語も結びとなるのでしょうか。楽しみです。2020/09/28
はにこ
30
なんか。。おきちってこんなに自分勝手だったんだね。。おりきに不要だわ。っと思っていたらまさかの人物登場。おきちは確かにあんなんだけど、すぐに方向転換できるのもすごいね。2022/08/15
ドナルド@灯れ松明の火
14
おきちが女将の後継話を拒否し兄の祝言のために京へ。先代女将の血を引く里実を引き取ることにするが尼寺での生活により女将に仕立て上げることが出来そうだ。次巻で大団円だがこれで布石が揃った。2020/10/06
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