内容説明
四月八日の灌仏会。品川宿にある立場茶屋おりきでは、子どもたちが賑やかに書を認めていていた。そんな折、「榛名のご亭主が息を引き取った」という知らせが、女将のおりきに届いた。おりきは参勤交代の津山藩を迎えると、素庵の診療所へと急いだ。“仲間は死んだ後も我が仲間”と考えるおりきは、墓の手配まで自らが動くのだった……。立場茶屋おりきは、沢山の涙を堪えつつ、明日への希望を照らしつづける――。大好評シリーズ第十一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
60
立場茶屋おりき「虎が雨」11巻。2代目女将のの件でおりきに敵意を持つ人あらわる、来る人、去る人様々な人間模様、心の広く優しく気配りをするおりきさん、良いね~。今回は会席膳が事細かく書かれていたな~ちょっと方向が変わって面白かったかな。2014/06/05
Walhalla
41
『立場茶屋おりき』シリーズの11作目です。回を重ねるごとに、巳之吉さんの存在感がどんどん増して行きますね。料理もお上手ですし、寡黙な男っぷりが格好良いです。さて、タイトルの『虎が雨』ですが、少し調べてみるとこれは俳句の夏の季語で、旧暦の5月28日に降る雨のことだそうですが、愛する人の死を悲しんだ虎御前の涙雨なのだそうです。この作品を通して、こういった季節の言葉やその意味を知る機会が増えて、とても嬉しいです。2020/06/29
はにこ
33
榛名の亭主との別れや、三婆の集いなど忙しくスタート。過去に勤めていたおふで。そのおふでを気に掛けるおりき。おりきの人が良いのは分かるけど、これはおふでに同調するわ。自分が好きじゃない人に親切心出されても余計なお世話だわ。今回も危うく人が怪我で死にそうになったけど、取り敢えず良かった。。2021/07/15
ケイプ
17
立場茶屋おりきシリーズの第十一弾。 最初の頃はおりきの凛とした佇まいや物事に動じない筋の通った心の持ちように、憧れのような気持ちを抱いていたんですが。。。でも回を重ねるごとにう~~ん、ちょっといい人過ぎやしないかなぁ~思えてきた。それでも巳之吉との関係もきになるしまだまだ次も読む予定。現在十八巻まで出ているのかな。 2014/07/31
ドナルド@灯れ松明の火
12
おさわが亡き子の墓の傍にと茶屋を去り、おりきは茶屋のお得意様の行事にかかわったり相変わらず休む日もない。あまりにも多くの人が亡くなっていくのでもう麻痺してしまった感じがする。2020/09/14
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