放蕩の果て:自叙伝的批評集

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放蕩の果て:自叙伝的批評集

  • 著者名:福田和也
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 草思社(2023/07発売)
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  • ISBN:9784794226617

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内容説明

言葉はどこからもやって来ず、
私は言葉を探し、追いかけている。

食って飲んで酔っ払い、
月に三百枚もの原稿を書いた著者は、
病に蝕まれ、食べられなくなり、
ついに言葉も遠ざかってしまった――。

耽溺してきた文学、演劇、映画、美術、音楽、酒、料理、旅の記憶を回想しながら、
友人や師、両親との交流を自叙伝的に描く著者渾身の傑作批評集。

真実の文章を書くことに対して、
前向きに、単純に生きるために書かれた、
復活への祈りの書。

「日本史探訪」、『仁義なき戦い』、三島由紀夫『わが友ヒットラー』、つかこうへい、ミッシェル・ポルナレフ、イギー・ポップ、芥川龍之介『河童』、市倉宏祐、ドゥルーズ=ガタリ『アンティ・エディップ』、ドリュ・ラ・ロシェル『ジル』、ジョルジュ・ベルナノス、永井荷風、金子光晴、ヘミングウェイ『移動祝祭日』、澤口知之、江藤淳、坂本忠雄、石原慎太郎、白洲正子、坪内祐三、石原莞爾、北大路魯山人、カラヴァッジョ、松田正平、洲之内徹、野見山暁治、横尾忠則、三浦朱門、遠藤周作、セルジュ・ゲンスブール、アンドレ・ケルテス『読む時間』、小林旭、美空ひばり、クリムト、ツヴァイク、獅子文六、宇能鴻一郎、和辻哲郎、丸山眞男、清水幾太郎、福田恆存、山本七平、中野重治……。

[目次]
第一部 放蕩の果て
私の独学ことはじめ
江藤淳氏の死に際して痛切に感じたこと
妖刀の行方――江藤淳
食うことと書くこと
絵画と言葉
三浦朱門の『箱庭』
Let It Bleed――料理人・澤口知之
声――フランスと日本と
小林旭という旅
世紀末ウィーンをめぐる考察――技術、耽美、人道
獅子文六の内なる日本
『味な旅 舌の旅』――宇能鴻一郎
「目玉だけになるのが難しいのよ」――白洲正子
文学という器――坪内祐三
最後の冒険――石原慎太郎

第二部 思惟の畔にて
『鎖国』和辻哲郎
『開国』丸山眞男
『私の心の遍歴』清水幾太郎
『総統いまだ死せず』福田恆存
『文化防衛論』三島由紀夫
『私の中の日本軍』山本七平
「雨の降る品川駅」中野重治

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小谷野敦

5
半分くらい読んでやめたのだが、母の旧制が丹宋というのに驚き、父は佐賀に生まれて東京へ養子に気て養子であることを高校時代まで知らなかった。福田はお茶大附属小から中学校、慶応高校だという。少年のころ司馬遼太郎と海音寺潮五郎を読んでいたというところが私とちょっと似ているくらいで、あとは「仁義なき戦い」とかヤクザ映画が好きでプログレッシブ・ロックが好きで美食が好きでとかキザでやりきれない。江藤淳の話も多いが、愛人がいたことは隠している。あちこちに書いたものをつぎはぎしたらしく重複している部分も多い。2023/08/04

Dwight

0
福田和也の文章を読むのは十数年ぶりなので、現在こんなに老けて気弱になっていることに驚いた。人生の黄昏の中でゆっくりと死につつある者の諦念というか、開き直りというか。読み始めは面白いが、途中から雲行きが怪しくなり、最後の数篇は下劣・醜悪の極みで反吐が出そうになった。相変わらずじゃのう。2024/03/02

akiyoshi kato

0
福田和也氏は、本を読む時の羅針盤として、貴重な人でしたので、少しづつでも本を書き続けて欲しいですね。それと、積読ばかりになってしまっている獅子文六を読んでみます。2023/08/15

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