時代小説文庫<br> さくら舞う 立場茶屋おりき

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時代小説文庫
さくら舞う 立場茶屋おりき

  • ISBN:9784758432610

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内容説明

品川宿門前町にある立場茶屋おりきは、庶民的な茶屋と評判の料理を供する洒脱で乙粋な旅籠を兼ねている。二代目おりきは情に厚く鉄火肌の美人女将だ。理由ありの女性客が事件に巻き込まれる「さくら舞う」、武家を捨てて二代目女将になったおりきの過去が語られる「詫助」など、品川宿の四季の移ろいの中で一途に生きる男と女の切なく熱い思いを、気品あるリリシズムで描く時代小説の傑作、遂に登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

86
品川宿門前町にある立場茶屋"おりき"が舞台の時代小説です。場所は、江戸六地蔵で有名な品川寺のあたり。何回か訪れている地ですので、とても身近に感じられます。主人公は、武家を捨てて二代目女将となり、"おりき"と名乗るようになった情に厚い美人女将です。品川宿の四季の情景や行事を背景に熱い人情と男女の機微を描いています。"じりじり舞い""おぼおぼしい笑い""降りみ降らずみだった空が""喜撰の苑香"といった、他の時代小説にはあまり出てこない言葉が使われていて、それがある種の品をもたらしている小説だと思います。2023/12/13

Walhalla

34
『立場茶屋おりき』シリーズ1作目です。品川宿門前町にある「立場茶屋おりき」の女将おりきさんが主人公の物語です。描写に繊細さを感じることができて、とても上品な作品ですね。「人は情の器物」という言葉が度々使われていますが、女将おりきさんの心意気を文字で表現したような、美しい言葉ですね。全5話の連作短編集でしたが、「秋の別」のお話が特に感動的で良かったです。次作も楽しみです。2020/03/31

33
感想を読んで気になった作品、初読みの作家さん。カッコいい女子のお話し、楽しみました♪シリーズ読み進めます(^.^)2016/04/13

ろば

33
モヤモヤしてた二代目女将のおりきの謎が最後になって解明されました(^^) シリーズ長そうだけど、合間合間に読みたくなる本かも。これから積みます(笑)2016/02/08

はにこ

31
初読みの作家さん。立場茶屋の二代目おかみ、おりき。おりきに舞い込んでくる問題を抱えた人々。弱き者には手をさしのべ、悪い者を得意の柔術でやり込める、優しくも強い女性。女性の憧れですね。記憶喪失の男が現れたところで1巻が終わり、先が気になる。追っていこう。2021/03/01

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