内容説明
どんなに冬が厳しくとも、必ずや、春はやって来る――品川門前町の堺屋が、菊水楼という妓楼に見世を出すという噂に、おりきたちは寄合を開いて善後策を話し合っていた。そんな折、今まで「おりき」に何かと嫌がらせをしてきた堺屋の主人が、脳卒中で倒れてしまった……(「石蕗の花」より)。他に「雪割草」「花冷え」「春告鳥」の全四篇を収録。大きな悲しみを乗り越え、仲間とともに、明日に向かって生きる。「立場茶屋おりき」シリーズ、待望の第十弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
62
立場茶屋おりき「雪割草」10巻。おりき一家を、哀しい別れや嬉しい別れで去っていく人もいれば、新しい命が芽生え来る人、偶然の出会いで来る人もいる、みんなの幸せの為明日に向かって生きる家族の長おりきさん良いね~ あまりにも登場人物が多いので家系図のようなものを作って読んでいます(笑)2014/06/17
優希
47
悲しいことが多いですが、それでも前に向かっていこうとする姿が眩しかったです。2023/02/21
Walhalla
33
『立場茶屋おりき』シリーズの10作目です。毎々、悲しい出来事が起きる作品ですが、今回は比較的落ち着いていたような感じでしたね。さて、2章のタイトルにもなっている『雪割草』ですが、他の花に先駆けて春の到来を知らせてくれる姿が、可憐でありながらもたくましい言われるように、次巻から、今度は良い知らせがたくさん届くのでしょうか。楽しみです。2020/06/23
はにこ
31
今回はめでたいことも沢山。その度に巳之吉が料理を作らされて大変そう。。まぁ、大好きなおりきさんの為なら頑張っちゃうよね。堺屋とのあれこれはあっけなく幕切れ。堺屋の妻、お庸や番頭見習いの潤三が意外と普通の人でビックリ。今回一番可哀想だったのがおさわさん。こんなヒドイ仕打ちされたら私は許さないけどねぇ。亀蔵の気持ち分かる。さて次は何が起こるのやら。2021/07/04
えみりん☆
21
シリーズ第10弾。哀しい別れと嬉しい出逢いを繰り返しながら季節は巡っていきます。「どんなに冬が厳しくとも、必ず春はやって来る」という言葉は印象的です。それにしても立場茶屋おりきの女将の心根には頭が下がります。2015/01/09
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