内容説明
霜月八日は鞴(ふいご)祭。日頃鞴をもちいる職人たちが、鞴神に感謝して稲荷神社に参る。参詣者で賑わう江戸品川宿で、岡っ引きの亀蔵が出くわしたのは「泣きのお銀」――身の上語りで同情を買い、隙をついて掏摸を働く女盗人であった。八年も前に足を洗ったはずの彼女が、なぜか今になって品川宿に現れた。お銀と亀蔵親分との因縁の鼬ごっこの行方は……(「泣きのお銀」より)。表題作ほか全四篇。淡雪舞う江戸で、春を待つ立場茶屋おりきの面々。互いをいたわり、気丈に生きる市井の人々の姿を優しく描く、大好評シリーズ第十三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
68
立場茶屋おりき「泣きのお銀」13巻。使用人やあすなろ園の子供たちもにも、人を思いやり互いにいたわり、助け合う気持ちがだんだんに芽生えつつあるのかな、毎回良いお話だと思います。言葉には最初は戸惑ったがなかなか味があり違和感がなくなってきた気がします。2014/06/20
Walhalla
39
『立場茶屋おりき』シリーズの13作目です。泣きのお銀は、亀蔵親分とは因縁の仲だったようですが、あすなろ園の様子からして、お銀さんも謙吉さんも、子供たちにとっては良い出会いになって良かったですね。さて今作では、女将おりきさんと巳之吉さんの距離が大接近しますが、この後どのような展開になるのでしょうか。次作も楽しみです。2020/07/16
はにこ
33
泣きのお銀というスリとの出会い。それによってあすなろ園の子供たちに新たな知識が広がる機会が得られる。そして巳之吉に縁のあるという子供が現れ、あすなろ園に子供がまた増える。どんだけ収容できるんだ、この養護施設。おりき、巳之吉に進展があったのは良かったね。もう良い大人なんだからさっさと。。とは思うけどねぇ。こうめ、好きになれないのよねぇ。何か仕出かすと思ってたよ。みずきちゃんが可哀想。。おまきの今後が楽しみ。頑張れおまき!2021/08/17
ドナルド@灯れ松明の火
16
本作から、半返し縫いみたいに登場人物の過去の経緯を簡略に記載するようになってきた。わかりやすくなってきた。2020/09/22
ケイプ
14
おりきシリーズももの13弾になるんですね。おりきの人の良さと物事にあまり動じないおりきの姿は相変わらずです。でも今回は巳之吉との事でちょっと変化があったかな。関係ないけれど、宇江佐真理さんの『泣きの銀次』に似てるよね、タイトルが。2014/11/02
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