時代小説文庫<br> こぼれ萩 立場茶屋おりき

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時代小説文庫
こぼれ萩 立場茶屋おりき

  • ISBN:9784758436847

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内容説明

盂蘭盆会を前に立場茶屋おりきでは、亡き人の霊を迎える準備を進めていた。そんななか、臨月を迎えた芸者の幾富士に異変が……(「芙蓉の涙」より)。その他、妻の病という困難を抱えつつ、支え合う夫婦の姿が美しい「こぼれ萩」、若い女性による火付け事件の顛末と、彼女の悲しい過去が胸に迫る「色鳥」、突然起きた捨て子騒動から親子の絆を問う「夕紅葉」の全四篇を収録。十三夜、筏流し、紅葉狩り――江戸の季節の鮮やかさと美味しい料理、そして市井の人びとの切なさとしなやかな強さを温かく描く、大好評シリーズ第十二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

53
立場茶屋おりき「こぼれ萩 」12巻。おりきさんに、次から次えと不幸な出来事が起こるもんだ、少しは華やいだおりきさんがっても良いのではと思う。家族が増えて名前がこんがらがってきた(笑)2014/06/07

Smileえっちゃん

38
立場茶屋おりきシリーズ第12弾。芙蓉の涙、こぼれ萩色鳥、夕紅葉、の4篇が収録されている。市井の人々の強さやしなやかさが温かく描かれている。困難を゙抱かえつつ、支え合う夫婦の姿が描かれた、こぼれ萩、が心に残っています。

Walhalla

37
『立場茶屋おりき』シリーズの12作目です。作品のタイトルにもなっている「萩」ですが、少し調べてみると、万葉集の中で詠まれた花の歌の中で、最も多く登場するそうです。日本では昔から、人々に親しまれ、愛されてきたのですね。また、花の終わりの言い方として、「散る」「枯れる」などがありますが、萩の場合は「こぼれる」と詠まれてきたそうで、日本語の表現の美しさを感じることが出来ます。この作品は、風情ある日本語を学ぶ機会にもなっていて、とても嬉しいです。2020/07/13

はにこ

33
今回もあちらこちらに不幸が。。前作からの続きで想定内な人もいたけど、幾富士は可哀想。。そしてまたまた子供が増えたあすなろ園。キャパシティーオーバーにならないのかしら。場所的にも経済的にも。こんなすったもんだの中、巳之吉の作る食事によって心癒される人がいたことが印象的だった。おきちの悲しい初恋も。。2021/07/27

ケイプ

17
山笑ふ・山滴る・山粧ふ・山眠る、四季をこんなふうに言いますがいい表現ですよね。おりきの周りにも辛いこともあれば嬉しいこともやってきます。今回はちょっと悲しい辛い出来事が多かったかな。このシリーズもだいぶ長くなりました。この独特の雰囲気にちょっと。。。と思う気持ちがありながらもつい手にしてしまうのが不思議です。2014/08/11

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