内容説明
麹町の路地裏でささやかな居酒屋を営む八雲兼四郎。その裏の姿は町方の手の届かぬ悪を密かに討つ影役目〝浪人奉行″であった。ある日、兼四郎のもとに八王子に凶悪な道場破りが出没したという噂が届く。かの地には剣友である倉持春之助が道場を構えている。春之助の妻子の死に負い目を感じている兼四郎は、友を救わんと単身八王子に向かい、そこで凄絶な光景を目にする。大人気シリーズ第十弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
53
浪人奉行である八雲兼四郎の活躍の物語です。八雲兼四郎は、江戸で有数の剣客であったが、事情があって今では居酒屋「いろは屋」の主人になっている。兼四郎は、八王子で新手の剣術道場破りがでて、道場主とその家族を皆殺しにして、金を奪い取るものがいると栖岸院の住職である隆観から聞き。無二の友である八王子の道場主倉持春之助を心配して八王子に向かう。賊の頭である不動の仁五郎は、凄腕の剣術使いと破落戸たち七人で、盗賊とかしていた。その者たちを兼四郎と春之助で成敗する。2024/07/24
ひさか
11
2020年12月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ10作目。2つの事件の解決にあたる兼四郎。片方が間に合うのか、やきもきしたが、いつものように都合よく展開するストーリーは、終わりよければ全てよしのマンネリ気味。少し飽きて来ました。2021/03/15
犀門
2
No.151★★★☆☆寿々さんの店の危機と同時に、八王子の剣道道場が荒らされてる事を知る浪人奉行。またしても多摩を舞台にしてるので、俄然面白い。2021/12/08