光文社文庫<br> 男性週期律〈セックス&ナンセンス篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選7~

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光文社文庫
男性週期律〈セックス&ナンセンス篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選7~

  • 著者名:山田風太郎
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2019/10発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334732417

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内容説明

5人の医学生によって結成する「刺絡会」が、とんでもないことを始めた。男の性欲にも、ある一定の周期があるはずだ。この仮説を証明するため、3年間、交合と手淫を禁じ、自然に夢精する回数を調べるという。このバカバカしくも涙ぐましい実験の結末は……?(表題作)人間というものの悲しき限界を、荒唐無稽な発想で描く。SF的味わいのある17篇収録

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

27
短篇16作中篇1作。副題は「セックス&ナンセンス篇」だが、前巻以上の「ユーモア篇」。昭和30年前後の作品が多い。「男性滅亡」は、水爆実験の影響でほとんどの日本人の男性機能がなくなる話。原爆も落とされているし、原発事故もあったし、つくづく原子力発電は不要と思う。 また、当時は劇的な人口増加問題が論議されていた時代らしいが、実際の「今」は少子高齢化だ。欧米の個人主義で便利だけど、今の日本という国は実は魅力が無く国民に歓迎されていないということだろう。 風太郎が生きていたら、「今」をどう語るのだろう。★★★★★2016/09/23

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

27
ミステリー傑作選ということだけれど、どちらかというとSFっぽいような……。セックス&ナンセンス篇、本当にナンセンスでした!(笑)男と女のどうしようもなさ。人口増加、産児制限ネタが、ちょくちょく出て来る。この作品が書かれた時代から考えると、少子化だの、そのうち日本人がいなくなるかもしれないだの、それこそ、その時代に言ったりしたらナンセンスな話だと笑い飛ばされていたことだろう。2015/08/07

浅木原

3
前半は猥談、後半は筒井康隆の女性蔑視ネタを思い出すエロギャグSF。普段の放送禁止用語花盛りの現代ミステリよりも、こういう猥談こそ時代が表れる気がする。なんというか昭和の猥談という感じで古臭くてどうも……。「紋次郎の職業」はバカバカしすぎるオチがけっこう好きだけど。後半の「男性滅亡」「自動射精機」みたいなナンセンスSFのほうが面白いかな。「満員島」はあまりにも時代を感じてなるほどこれがベビーブーム時代……とツチノコでも見た気分。2015/11/01

zoemo

3
最後の満員島で前作品の登場人物が登場したり、名前が素広平太スピロ・ヘータっだったりする。山田先生の作品はハマる。ただ読むのにかなり時間がかかってしまう・・。2011/10/05

けけくち

2
風太郎ほぼ全読破チャレンジ26冊目。セックスの意識はここ数十年で大きく変化したなあと実感。さすがに厳しいと思う作品もチラホラ。「陰茎人」は楽しかったが。それにしても人口抑制がテーマの「満員島」から70年後の現在を見たら先生は何思うかな。2025/04/22

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