内容説明
就職活動に連敗中の一ノ瀬小海は、商店街で偶然出会った茶トラの猫に導かれて小さな不動産屋に辿りつく。怪しげな店構えを見ていると、不動産屋の店長がひょっこりと現れ、小海にぜひとも働いて欲しいと言う。しかも仕事内容は、管理するアパートに住みつく猫のお世話のみ。胡散臭いと思いつつも好待遇に目が眩み、働くことを決意したものの……アパートの住人が、この世に未練を残した幽霊と発覚して!? 幽霊たちの最後の想いを届けるため、小海、東奔西走!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ami*15
43
幽霊も住むアパート「優麗荘」と関わることになった小海が日向くん(住民唯一の人間)と協力し、住民の幽霊たちの未練を晴らしていくよくあるタイプの話。人間としてもっと生きたかった、でもそれぞれが迎えた死により幽霊になってしまった住人たち。幽霊たちに個性を感じ、人間以上に人間味のある彼らの姿に愛着がわいた。今まで日向くんの味方だった幽霊たちとの別れ。この別れを経験したからこそ日向くんは苦手だった家族としっかり向き合えたし(彼の兄がなかなかに手強かったけど…)、小海という人間の理解者もできて良かったなと思いました。2019/02/19
た〜
10
コロッケをおまけしてもらう話。タイトルからこういう話を読んでみたいかなという想定通りな内容、ただし期待を超えるものは無いかな。ところでこの不動産屋さん一体どうやって経営成り立たせているのだろう?満室御礼の筈がどんどん空室が増えていく。2021/01/18
悠遠
9
勤めていた会社が半年で倒産し、就活をしていたがなかなか上手くいかず途方に暮れていたところ、ネコに導かれて、とある不動産会社で働くことになったがそこは実は…。幽霊と猫の合わせ技。店長、猫又?成仏前提の話なんだけど、なかなかページが進まず。中途半端さがあるのがなんだか。面白くなりそうでなり損ねた感がある。ネコは悪くないんだけど、必要性がない感じ??2021/01/21
ひまわり
9
たまたまこの前に読んでいた本にも日向君が出てきていました。同じ日向君でも全然タイプが違いますが…。癒し系の幽霊話でした。2019/08/15
悠
7
再就職活動に連敗中の一ノ瀬小海 商店街で出会った猫のお導きで小さな不動産屋にたどり着く。 好待遇につられ働くことなったのだが、お仕事は「優麗荘」ユーレイ荘の庭て暮らす猫の親子のお世話…そこで暮らす日向くんと知り合うも他の住人はみんな幽霊!? 幽霊たちの最後の想いを届けるために小海さんと日向くんが動き出す。2024/10/19