内容説明
あと4日で、地球滅亡……!? 衝突の危機がせまった彗星を調べるため、ムーミントロールはスニフと共に、天文台へ大冒険。スナフキン、スノークのおじょうさんとの出会いも! *日本語翻訳本は、形を変えて55年もの間、愛されてきました。今回初めての翻訳新版となります。主な変更点は、・現代的な表現、言い回しに整え、読みやすくなりました/・クリアなさし絵に全点差し替えました/・原書最終版に基づき、より細部にこだわった表現にしました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
88
ジュール・ヴェルヌが好きだったというトーベ・ヤンソン、本作では、SFチックに彗星が地球に激突するという話だ。天文台に向かう冒険だったり、彗星激突前に起こる様々な現象に立ち向かったり。いろんなキャラクターも出てきて楽しく、一作目と比べるとだいぶ可愛くなっている。原作は、こんなにも冒険いっぱいの話だったんだな。2021/12/21
おっとっとっ
68
ムーミンシリーズ第1作目(小さなトロールと大きな洪水を除いて) 一作目から彗星がムーミン谷に衝突する話(^_^;) 私はムーミンシリーズを順番に読んでいないので、スナフキンやスノークのお嬢さんなどの出会いなどの話が載っていたので面白く読めました!(ちょっと怖かったけど) 最初に読むのはやっぱり ムーミン谷の仲間たち などの明るい系がおすすめです(^^)2022/08/06
♪みどりpiyopiyo♪
61
このお話は 確かパペットアニメで観たことあるはず、と思って読み始めたら、あら? 知ってるセリフが次々出てきて既視感濃厚…。読んだことあったかな? それとも アニメの字幕がこの訳に忠実だったか? はたまた 超有名なセリフだから知ってたのかな? はて??? …って思ってたら思い出した! かつて言い寄ってきたイケメンが、ムーミンについて熱く語ってたんだった☆ 思わぬ思い出が引っ張り出された読書時間でした ←\( ̄▽ ̄) ぉぃ! (1946年 原話。1956年と1968年に改定)(→続2019/07/07
tonpie
49
「ムーミン」シリーズは、小学生時代の読書経験の中で最重要な作品群で、何度読み返したかしれない。今回読書会のために読んだのは5年ぶりくらいだと思う。緑に囲まれたムーミン谷で幸福に暮らしているムーミン一家だが、哲学者の「じゃこうねずみ」の不吉な終末論に脅かされ、ムーミンとスニフは天文台に危険を確かめに行く。その冒険の途中でシリーズの重要な登場人物、スナフキンやスノークのお嬢さんとも出会う。本作が最初のムーミン作品といっていいようだが、この中で2つの大きな創造が同時に行われていると感じた。↓2025/03/12
❁Lei❁
35
彗星が降ってきて世界が滅亡する……そんな噂を聞いたムーミンとスニフはみんなを助けようと東奔西走します。スナフキンやスノークと出会い、おさびし山や干からびた海底を進む冒険の道中は、緊迫した状況にも関わらず愉快なものでした。危機前夜の妙に浮ついた雰囲気に、パンデミック初期の頃を思い出しました。「冒険物語じゃ、かならず助かることになっているんだよ」というスナフキンの言葉が忘れられません。心を軽く、明るくしてくれるような本でした。2021/10/30