ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく

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ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく

  • ISBN:9784065169018

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内容説明

この島は、なにかがおかしい……。
ムーミンパパは、灯台守になると言い出し、一家は小さな島へと移り住みます。ですが、島は生きているし、灯台はつかないし、なにひとつ、パパの思い通りにはいかなくて。

1964年に翻訳出版されてから、55年もの間愛され続けてきた「ムーミン」の物語。大人気のキャラクター「ムーミン」は、この全集が原典となっており、今なおその魅力は増すばかりです。
この度、今の時代により読みやすくするべく、改訂を行いました。
初めての方も、ムーミンのことなら何でもご存じの方も、楽しんでいただける[新版]として、順次刊行して参ります。

1 現代的表現、言い回しに整え、読みやすくなりました
2 さしえがクリアな美しい線で再現されます
3 原語最終版に基づき、より細部にこだわった表現に
4 フィンランド最新刊と共通のカバーデザイン
5 四六判ソフトカバーでコンパクトに

こどもから大人も楽しめる、大注目のシリーズ、決定版です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

80
ムーミン一家がムーミン谷を出て灯台のある島へ行く。きっかけは、ムーミンパパが家族から頼られないことに危機感を覚えたから。ムーミン一家それぞれの自立と不安と再生の物語が、島での荒れ狂う海や様々な現象と共に語られていく。確かヤンソンさんは、この物語を大人を意識して書いたのではなかったか。いつも優しいムーミンママがムーミン谷への郷愁に襲われたりしながらも、家族を繋ぎ止めていく姿に心の葛藤を見る。荒々しい自然も生命力に満ちていて、命の讃歌でもあるようだ。なかなか深い作品だった。2022/01/27

だまし売りNo

41
住み慣れた場所を離れた生活で、皆が不調になる。能登半島地震で強制移住という議論がされているが、生活する人々を無視した机上の計画である。SDGs; Sustainable Development Goalsでも「住み続けられるまちづくりを」がゴールになっている。管理しやすいという公務員的発想ではなく、「住み続けられる」という観点から考えていくものである。2024/01/27

みや

22
毎日が平和なせいで家族から頼りにしてもらえないことに拗ねたムーミンパパが、家族と共に海を渡って小さな島で暮らし始める。前から薄々感じていたが、ムーミンパパがめんどくさい。我儘で身勝手で気分屋。夫でも父親でも嫌だ。ムーミンママの包容力と気遣いが素晴らしすぎる。みんなが悩んだり現実逃避したりする中、ミイの直球発言や潔い大量殺戮にスカッとした。ギスギスした時間が多く、いつもと雰囲気が随分違う。孤独なモランとムーミントロールの話以外はあまり楽しめずに読了。ムーミン谷に帰って仲間たちと楽しい冒険を繰り広げてほしい。2023/05/08

ソルト

16
シリーズ7巻目。ムーミン谷を飛び出し、島へ向かったムーミン一家。見つけた島の灯台守をすると意気込むパパでしたが…。今までと違う環境の中、日に日にやつれていくムーミンたち。家族はいるけどみな別々のことをしていて孤独な様子。孤独といえば、読んでいてモランはなんだかかわいそうに感じた。ひとりぼっちで温かい明かりを求めて。長く居座れば辺りは凍ってしまうし、木々達は逃げていく。ムーミンが待ち合わせ場所に訪れて彼女は嬉しかったんだろうな。2021/07/27

シロナガス西瓜

14
『おもしろい。やけにおもしろいぞ』/ムーミン一家は海に出る。真新しい生活の為に。/ムーミンパパのネガキャンがすごい。同じ話を繰り返したり、威張り散らしたりといった、父親あるあるのウザいところを容赦なく晒している。それに伴い、家族の現実が露見して嫌になるほど。そりゃムーミン一家といえど、常に仲良しとはいかないだろうけどさ。そんな中、胸熱だったのは、奴の和解が描かれたこと。ここに来て互いを受容するとは、シリーズ通してのストーリー性が増して非常に良い。因みに先頭の引用、嘘みたいだろ。ムーミンママの台詞なんだぜ。2024/03/20

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