内容説明
一度出版された後、長い間絶版となっていた1冊。
1945年に刊行した、ムーミンの物語の第一作です。
どこかへ行ってしまったパパと、冬ごもりのための家をさがして、ムーミンママとムーミントロールが旅をします。
1964年に翻訳出版されてから、55年もの間愛され続けてきた「ムーミン」の物語。大人気のキャラクター「ムーミン」は、この全集が原典となっており、今なおその魅力は増すばかりです。
この度、今の時代により読みやすくするべく、改訂を行いました。
初めての方も、ムーミンのことなら何でもご存じの方も、楽しんでいただける[新版]として刊行した全集の最終巻。
1現代的表現、言い回しに整え、読みやすくなりました
2さしえがクリアな美しい線で再現されます
3原語最終版に基づき、より細部にこだわった表現に
4フィンランド最新刊と共通のカバーデザイン
5四六判ソフトカバーでコンパクトに
こどもから大人も楽しめる、大注目のシリーズ、決定版です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
93
トーベ・ヤンソンの評伝を読んで、「ムーミン」を読みたくなった。これは、「ムーミン」の一作目。戦争の渦中に書いたという本作は、暗さが漂う。パパ探しというテーマも、希望を見つけたいという気持ちの表れなのだろう。絵も知っているムーミンの絵とはだいぶ違う。「小さなトロール」という題名の通り、小さな妖精だ。それでも、様々なキャラクターがここに生まれ出て、やがてムーミン谷で暮らすようになる。ストーリーも表現も冒険心に満ちた第1作だと思った。2021/12/20
ほのぼの
64
ムーミン全集第9巻。9巻だけど実はこの作品がムーミンの〝記念すべき1作目〟であることを読み始めてから知った。シリーズの最後に第1作が加わった経緯については、巻末の訳者による「あとがき」と「解説」にて説明されている。1945年に出版された後に長らく絶版になっていた本作。再版の際、あえて挿絵も文章もそのままのかたちで出した著者の思いのこもった言葉に感動。私が子どもの頃にTVで観たムーミンとは全く別ものの「原作のムーミン」だったけど、これぞ本物のムーミン!だと納得。読めて良かった。2025/08/23
おっとっとっ
61
ムーミンの幻の一作目 ムーミンシリーズを読んできた中でも1番暗い話かもしれない、、、、(ノ_<) 解説でもあったようにこの物語を書いたのが第二次世界大戦後だったので、筆者はその戦争が忘れられなかったみたい 一作目ということもあって、ムーミンの意外な一面がみることができました^ ^2022/09/25
フユコ
56
再読。かわいい。 ムーミンパパの旗かわいいし家もこうやってできたんだなーってかわいい。童話は落ち着きます。2021/12/05
海燕
25
ムーミン、読むのは2作目。シリーズ中、書かれたのは本作が最も古い。前にも感じたが、描写が極めて表面的。例えるなら川に敷き詰められた飛び石をぴょんぴょん駆けていく感じだ。立ち止まって深く洞察したり余韻を残すことはしない(笑)。本作が著されたのは第二次大戦が始まろうとするさなか。そこで楽しいお伽噺を書こうと著者が考えたことが、ムーミンの物語の始まりだと訳者は指摘する。ムーミンも時代に翻弄されていたのだ。いや激動の時代から産まれたもののひとつがムーミンだというべきか。更にムーミンの足取りを追いたくなる。2025/07/25
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