ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

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ムーミン全集[新版]3 ムーミンパパの思い出

  • ISBN:9784065160732

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内容説明

ムーミンパパの記した自叙伝。厳しく育てられたみなし子ホームの暗い時代を抜け出し、個性的な仲間たちとともに、船で大冒険に出ます。自由と冒険を求める、人生の賛歌。あのキャラクターたちのパパやママが登場します。1964年に翻訳出版されてから、55年もの間愛され続けてきた「ムーミン」の物語。大人気のキャラクター「ムーミン」は、この全集が原典となっており、今なおその魅力は増すばかりです。この度、今の時代により読みやすくするべく、改訂を行いました。初めての方も、ムーミンのことなら何でもご存じの方も、楽しんでいただける[新版]として、順次刊行して参ります。1現代的表現、言い回しに整え、読みやすくなりました 2さしえがクリアな美しい線で再現されます 3原語最終版に基づき、より細部にこだわった表現に 4フィンランド最新刊と共通のカバーデザイン こどもから大人も楽しめる、大注目のシリーズ、決定版です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

298
ムーミンパパの子ども~青春時代の回想記をムーミンたちに話して聞かせるという構成を採る。ムーミンの一世代前のお話で、作中にはロッドユール(スニフの父親)やヨクサル(スナフキンの父親)も登場し、ムーミンファン必読の一書。巻末で高橋静男氏も指摘しているが、ムーミンパパをはじめ、フレドリクソンやヨクサルら一堂に共通するのは、限りなき自由への憧憬だろう。そして、それは畢竟トーベ・ヤンセンの文学の本質を形成するものでもあった。なお、最後にはムーミンママとのなれそめも語られる。2024/03/29

keroppi

82
ムーミンパパによる自伝。若き日の思い出。ムーミンパパは、みなしごだったんだ。孤児院を抜け出して冒険の旅へ。スニフやスナフキンのお父さんが登場したり、ムーミンママとの出会いがあったり。その発想力の自由さと伸び伸びとした展開に引き込まれてしまう。ムーミンパパは最後に語る。「冒険のすばらしい時代がこれでおしまいだとは、どうしても信じられないのです。それではかなしすぎますものね。」読者の目の前にも驚くような可能性が広がっていて、そこに一歩踏み出して欲しいと。2022/01/10

おっとっとっ

64
ムーミンシリーズ4冊目! ムーミンパパの思い出はムーミンパパが語り手として物語が進んでいきます(*´꒳`*) ムーミンパパ以外にスニフのお父さんやスナフキンのお父さんなども登場するので読んでみてはいかがでしょうか(^^)2022/06/08

クラムボン

25
第3巻はムーミンパパの若い頃のお話。前巻でパパが熱心に自伝を書いていた。それをこの巻でムーミンとスニフやスナフキンに披露します。…と言うのも、彼らのお父さんたちも登場するからです。そしてミムラ一家とムーミンママとの出会いも語られる。この巻も物語がさほど面白いとは思えないが、登場するものたちが極めてユニークなのだ。規則大好きなヘムレンさん、唐突に登場する…ただ漂うだけのニョロニョロ、何でも齧ってしまう二ブリング。取り留めの無い物語に不思議なものたちとの交わり。これがムーミンの世界なのかな。2022/09/12

みや

24
孤児だったムーミンパパの大冒険を自ら綴った『思い出の記』。パパが主人公になるとは予想外で驚いた。スニフやスナフキンの父親も登場する、一個上の世代を描いた作中作。何かになりたいムーミンパパ、何かを作りたいフレドリクソン、何かが欲しいロッドユール、ただ生きようとするヨクサル。4人の価値観がまるで違って面白い。嫌いな奴への対処法や恐怖心との向き合い方など、教訓やメッセージ性を強く感じた。ムーミンパパの絶対的自信と自己愛は凄まじいが、だから人生(ムーミン生?)を謳歌できるのかも。純粋で不憫な竜のエドワードが好き。2023/05/01

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