ヒューマニティーズ<br> 外国語学

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ヒューマニティーズ
外国語学

  • 著者名:藤本一勇
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 岩波書店(2019/03発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000283274

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内容説明

この日本において,外国語とは何であったのだろうか.外国語を学ぶ意味――それは実用性に還元されるものではない.世界標準を構成する実利主義・功利主義,言語の背後に隠された暴力性と権力性を越え,他者との相互承認に向けた,真の意味での翻訳の可能性を考える.外国語を学ぶことで切り拓かれる新たな地平への誘い.

目次

目  次
   はじめに

 一、外国語と権力──外国語学はどのようにして生まれたか
   欧米帝国主義と近代日本における外国語/ 「和魂洋才」──実用主義と権力/英語(米語)帝国主義/多文化主義/第三者装置としての「バベルの塔」
 二、言語というシステムを外部から見る──外国語学を学ぶ意味とは何か
   言語は力なり/メディアとしての言語/ 「ドイツ国民に告ぐ」/未来の国民、未来の国語/フィヒテvsルナン/蝶か蛾か/言語というos/差異のネットワーク/言語システム論の罠/言語による変身/言語の選択/複数の言語から言語の複数性へ
 三、翻訳の倫理学──外国語学は社会の役に立つのか
   ポスト・モダン社会/抗争する「島宇宙」/翻訳の問題/同化と異化/翻訳の倫理的効果/名(づけ)の権力/名の暴力/象徴的歴史の暴力システム論/ 「翻訳者の使命」/伝達不可能なもの/抵抗の生き残り/純粋言語/自己超出する言語
 四、異質な言語たちの未来──外国語と未来
   他者の言語/言語自身の他者性/言語内翻訳/来たるべき言語/マイナー言語/アイヒマンと杉原千畝/ 「そして誰もいなくなった」/クレオール──混交する言語/人文学の可能性
 五、「来たるべき言語」たちのために何を読むべきか
   おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

9
外国語を学ぶことで得ることができること、翻訳が言語に与える作用などについて哲学的な次元で論じる。これはたぶん言語哲学と呼ばれる分野の話なのだと思うが、私は哲学的思考がからきしダメなので書いてある事の半分も理解できているか怪しい。2013/10/09

Riko

0
図書館で借りた2015/05/16

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