内容説明
「パンのための学問」と揶揄されることもある法律学を,その出自から掘り起こすと同時に,他の人文=社会諸学との関連のなかで捉え直すことを通じ,単なる資格取得や実用のための手段にとどまらない「制度的想像力の学」として提示する.グローバル化やリスク社会における新たな法秩序,社会改革の可能性を考える.
目次
目 次
はじめに
一、法学はどのようにして生まれたか
(一) なぜ法の歴史について学ぶ必要があるのか
法と正義という言葉/二つの法継受──中国法とヨーロッパ法
(二) 西洋法の歴史
ギリシャ哲学からローマ法へ──正義概念の定礎/共和制から帝国へ──法の担い手について/一二世紀ルネサンス──解釈学の誕生/法典編纂──理性法の夢/歴史法学から概念法学へ
二、生きられる空間を創る──法学はどんな意味で社会の役に立つのか
法に期待される役割と背景にある思想/活動促進と紛争解決──民事法の役割/社会統制と秩序維持──刑事法の役割/統治システムと保障機能──憲法の役割/資源配分──社会保障法・労働法・経済法・環境法
三、制度知の担い手となる──法学を学ぶ意味とは何か
法学を学ぶ意味とは?/法的思考のいくつかの特徴──哲学との対比/素人に法的判断はできないのか/法の解釈とは何か/利益衡量論と議論の理論
四、法学はいかにして新たな現実を創り出すのか──法学と未来
法的思考で現実は変えられるか/難事案をどのように判断するか(一)──ドゥオーキンの構成的解釈/難事案をどのように判断するか(二)──アンガーの逸脱理論/解釈と立法の関係について/立法・法道具主義・完全法典/法学の未来について──制度的想像力と最小限の正義の要請
五、法学を学ぶために何を読むべきか
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
takizawa
Bevel
148
ぽん教授(非実在系)
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