角川ホラー文庫<br> サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫

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角川ホラー文庫
サークル 猟奇犯罪捜査官・厚田巌夫

  • 著者名:内藤了【著者】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • KADOKAWA(2018/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041072226

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内容説明

連続ドラマ化された「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズの人気登場人物である、“ガンさん”こと厚田巌夫刑事。
彼と、“死神女史”石上妙子の結婚当時の物語。

ある事件を経て新婚生活をスタートさせた二人だったが、警察官一家惨殺事件が発生、二人は、駆け出し刑事と新鋭検死官というそれぞれの立場から、事件に向き合うことになった。
妙子のお腹が大きくなり産休も間近な中、二人が本当の夫婦になろうとしていた矢先の出来事。
そしてガンさんのもとに、妙子が病院に居るという連絡が入り……。

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【電子版特別付録】妙子が厚田に作った料理のレシピ
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はにこ

134
本編全て読み終えてからのスピンオフ。妙子と巌さんが結婚していたこと、ジョージと恋愛関係にあったことは語られていたが、改めて読むと若々しい二人がまた良かった。この前日譚があってこそのあのクライマックスかと思うとまたひとしおの気持ちになる。別れかたがまた格好良いよね。引退したらまた夫婦になってほしい。2020/09/16

utinopoti27

133
本作は人気シリーズ『猟奇犯罪捜査班』のスピンオフ。「死神女史」こと石神妙子と、「ガンさん」こと厚田巌の若かりし日々が微笑ましくもやるせない。本編のヒロイン・藤堂比奈子がまだ生まれていなかった頃の二人の関係性に、ファンならきっと感慨深いものがあるはず。ただ、シリーズがあってこその本作なので、せっかくの「魔法円殺人事件」を未解決にせざるを得ないのが残念なところ。男女の関係は、何も夫婦だけが最終形ではない。もっと深い、戦友のような結びつきもあるはず。そんな思いをほろ苦いオブラートで包んだような余韻が残る作品だ。2019/04/23

Kazuko Ohta

112
『COPY』を読んだら次はそのまま大団円へ突入したくなるところをグッと我慢。刊行順に行こうとスピンオフの本作へ。このシリーズはスピンオフが本編を凌ぐほどの傑作揃い。死神女史の「女は赤ん坊を産めるように創られているって言ったけど……あれは私の傲慢だった」って、泣いてまうがな。こんな体験をした女史とガンさんの、人としての器が大きくないはずがない。先輩刑事の西嶋さんの人柄も好きだなぁ。スピンオフを後回しにしようかとお悩みの方、ぜひ刊行順にどうぞ。私がガンさんの嫁になりたいわ。あ、お呼びでないですか。すんません。2019/08/15

みやしん

104
本筋はあくまでも主役二人の、ラブストーリーの形をした絆の話し。おままごとみたいだったとは言え、別離寸前の新婚家庭は微笑ましかった。序盤から追いかけた猟奇事件が未解決……と思いきや続刊へと。卑怯かも知れないが、刊行順に物語を追って行けるのはシリーズを読み続けている者の特権か。2018/12/25

Bugsy Malone

96
若きガンさんと死神女史の決意と覚悟の物語。それぞれの苦しみを抑え込み、あまつさえそれを乗り越え、ただひたすらに犯罪に立ち向かい被害者を労わろうする二人。途轍もない優しさを秘めながら、だからこそ、そういう生き方しか選ばなかったガンさんと死神女史。切ない。あまりに切ない。2018/09/07

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