ビッグコミックススペシャル<br> カムイ伝全集 第一部(1)

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ビッグコミックススペシャル
カムイ伝全集 第一部(1)

  • 著者名:白土三平【作】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 小学館(2017/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091878519

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内容説明

▼「決定版 カムイ伝全集」刊行にあたって▼第1章/誕生(怪声、ダンズリ、犬追物、山狩り、地擦り、緑の目、誕生)▼第2章/カガリ(根ビラキ、カガリ、フッカケ、犬、草場、カムイ)▼第3章/剣(雪割、見分、血、剣、一本杉、流星)▼第4章/マス取り(蔵方役、遊猟、検見、マスどり、刺客)●主な登場人物/カムイ(差別の壁を力で乗り越えようとする夙谷の少年)、正助(才覚あふれる貧しい農民の子)、草加竜之進(次席家老のひとり息子)●あらすじ/幕府による厳しい身分制度がしかれていた江戸時代。その寛永年間(1624~34年)末の日置藩領内。厳しい差別を受けていた人々の集落は、夙谷(しゅくだに)という地域にあった。そこで生まれたカムイは“生きる誇りと自由”を得るためには、強くなる以外に方法はないという信念を持つ。そんなカムイがふとしたことで知り合った少年の正助。貧しい下人(自分の田を持たない小作農民)の子として生まれた彼も、いつかは自分の家や田が持てる立場になりたいと願っていた。ある日、カムイの母親が重い病にかかるが、夙谷の病人ということで町の医者から診察を拒否される。自分の母親が、ろくな手当ても受けずに死んでしまったことで、言いようのない怒りを感じたカムイは、その怒りを森で出会ったイノシシと戦うことで晴らそうとする。しかし、逆にカムイは傷ついて意識を失ってしまう。そこに偶然、あの正助が通りかかる…(第1章)。●その他の登場人物/日置藩主、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、花巻村の庄屋、草加勘兵衛(日置藩の次席家老)、橘軍太夫(草加勘兵衛に敵意を抱いている日置藩の目付)、橘一馬(軍太夫の息子)、横目(目付けの手先となって働く夙谷の頭)、笹一角(日置藩の剣法指南役)、水無月右近(笹一角を打ち負かした浪人)、笹兵庫(水無月右近に敗れて脱藩した兄の代わりに剣法指南役となる)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

24
図書館本。「もし皆さんが人間としての正当な要求を無視され、圧し潰されてしまったとしたら、どのように憤慨し、かつ悲しむことだろう!! 今日、人間社会は高度に成長し、いよいよ人々にとって生活は喜びとならなければならないはずであるのに、事実は逆である」。この壮大な物語で作者・白戸三平が描きたかったのはこれだろう。『カムイ伝』はかなり古い時代に描かれたものだが、当時でさえ日本社会のいびつさは感じられたのだ。報道統制され貧富の差が拡大した今の日本社会を見て白戸さんは「どうして人間は愚かなのか!!」と嘆いているだろう2016/06/21

出世八五郎

20
著名で読みたかった作品。【第一部全15巻、第二部全12巻、外伝全11巻】取り合えず読み始める。調べてみると本書は、第一部終了の1971年頃から読者が激減。70年安保と全共闘運動の終焉とともにブーム終焉。あの時代は日本暗黒大悪魔という認識の時代だったと聞く。それを警戒するが素直な気持ちで読もうと思う。私が警戒するのはイデオロギーによる執筆により、嘘を真実として主張する輩がいるから。この巻ではカムイは未だ少年。表紙は白い狼です。2016/01/13

gtn

13
自然界の弱肉強食と、人間の身分階級を対比させ、両者は同じではないと述べる著者。頂点に位置する者が、他を統治するための恣意的な産物。見た目は変わらない、同じ血が流れるものを差別するというのが、人間、特に日本人のいやらしさ。2024/04/26

さっちも

13
左翼系の絵描きの父をもつ白土三平。差別と貧困の連鎖を断ち切り、人間が人間としての尊厳を勝ち取るためのストーリーなのかな。本当に面白い。現代は与えられた尊厳にあぐらをかき、大事なものを失いかけている気がするが。2022/08/18

樋口佳之

8
数十年ぶりの再読。かつては強烈な史観にだけ魅せられた記憶なんだけど、今回は違う読み方がおこる予感。次巻へ。2016/12/09

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