内容説明
過去に戻れる思い出の料理を提供してくれるのは、あやかし食堂『白露庵』。出迎えるのは、人並み外れた美しさを持つ意地悪な狐のイケメン店主・白露と、ひょんなことから働くことになった普通の女子高生・愛梨。ふたりが今宵も後悔を抱える者たちを、心を込めておもてなし。結婚への後悔からプロポーズをやり直したいサラリーマンや、大切な恋人を事故から救いたい少女など、各々の想いが胸を打つ人情物語。ほろりと泣けて、最後は心が軽くなる全5編を収録!
著者等紹介
御守いちる[ミモリイチル]
2016年『お前を、祝ってやろうか!?』で「第5回講談社ラノベ文庫新人賞」の佳作を受賞し、作家デビュー。『あやかし食堂の思い出料理帖』は、2018年「小説家になろう×スターツ出版文庫大賞」のほっこり人情部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
19
何かしら不満や後悔があったりする主人公が一生に一回だけ過去に戻ってやり直せる不思議な料理屋にたどり着く所から物語が始まります。最初は悪口を言ったり、鬼気迫ってたりするのですが、全員何か学んでいるのがいいですね。それほど運命が変わるわけではないのですが、優しい方向や心が強くなってるのが素敵だった。2022/09/14
カッパ
10
思い出のご飯をたべてやりなおせる。みんなやり直すことで気がつけることがあるようである。案外、心残りってそんなものなのかな?2024/02/26
悠遠
9
祖母を亡くし母親と2人暮しの主人公。テストの順位が下がってしまったことで母親と口論になり、リビングを飛び出したところ階段を滑り落ちた母親が頭を打ってしまう。手術で待ってる間、何故か不思議な場所に迷い込み…。 戻りたい時に食べた料理を食べると、その時に戻れる話。狐の必然性はあるといえばあるが、みんな狐に夢を見すぎでは…ふわふわはしてない。ちょっと主人公がきゃんきゃん騒ぐタイプなので苦手な小説。サラッとは読めるので暇つぶしには最適。あと手術室前で普通は待てないよ。2021/01/30
あずとも
7
設定が面白い。色んな理由から過去のある時に戻ってやり直そうとする5編の話。白露と愛梨の二人がメインの話をもっと読みたかったかも2019/01/22
チェス
6
思ったよりいい話で、、、主人公可愛い!!2021/02/14