内容説明
バハマで反米活動家の男が殺害された。神業と言うべき超長距離狙撃による暗殺だった。直後、リンカーン・ライムのもとを地方検事補ローレルが訪ねてきた。その暗殺は米国政府諜報機関の仕業で、テロリストとして射殺された男は無実だったという─。非合法の暗殺事件を訴追すべく、ライムとサックスたちは捜査を開始する! 大人気シリーズ第10作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
136
シリーズ記念すべき10作目となる本書の敵はなんとアメリカ政府機関の1つ、国家諜報運用局(NIOS)の長官。さらに2000メートルという超長距離から標的を暗殺するコードネーム“ドン・ブランズ”で呼ばれる凄腕のスナイパーに殺し屋ジェイコブ・スワン。料理を得意とする彼はまさに一流の高級料理を調理するが如く、対象者の肉を丹念に切り下ろす。さらにライムはバハマへと旅立ち、ますます行動範囲が広がっていく。優れたアームチェア・ディテクティヴのシリーズだった本書もまた科学と医学の進歩に伴い、その形式を変えようとしている。2018/05/29
修一朗
67
一流のスナイパーかつすご腕の料理人の殺し屋,でその雇い主は国家の諜報組織,なにこの007的な展開いやぁかっこいいねぇと思いきや,あれっ違うのっていうお約束の展開。これ,2013年の作品なんだよね。2013年に読んでいたら随分と先の未来の技術要素を取り入れているじゃないのなんて思ったかも。今の世界の戦況を見るともうごく普通の戦術になってるんだよな。この先取り感。ライムシリーズ読んでいるとよくそんなことを感じる。下巻へ。2024/11/10
つねじろう
53
ついにリンカーンライムとデューク東郷の対決かと期待しましたがそうではありませんでした。2017/12/27
future4227
48
リンカーン・ライムシリーズ10作目。タイトル通り実行犯はスナイパー。そして首謀者の目星もついているのに物的証拠は無し。そんな悪条件でもライムの好奇心は止まらない。今回も敵はかなりのつわもの。しかも組織力で対抗してくる。犯人を追い詰めるどころか、むしろ犯人に追い詰められるライムとサックス。上巻は防戦一方だ。バハマとニューヨークをまたにかけて捜査は困難を極めるが、下巻でどう巻き返すか?2018/01/17
*maru*
47
シリーズ10作目。バハマのリゾート地で起きた狙撃事件。特技→超長距離狙撃、趣味→料理?の超絶スナイパーが今回のお相手。ターゲットは帝国主義に批判的だった男ということで、大物の関与を匂わせる上巻。遠く離れた犯行現場。なかなか更新されない証拠物件一覧表。いつもと違った状況の中、閃く科学捜査官。数々の責め苦に耐えたトムのおかげでバハマに降り立った真っ赤なストームアロー。祝!国外捜査!相変わらず毒舌も好調なライムの口から素直なフレーズを引き出してくれたバハマありがとう。一方、ライム不在のニューヨークでは…下巻へ。2019/12/05
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