文春文庫<br> ウォッチメイカー 〈下〉

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文春文庫
ウォッチメイカー 〈下〉

  • ISBN:9784167705893

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内容説明

リンカーン・ライムの相棒、アメリア・サックスは別の事件を抱えていた。公認会計士が自殺に擬装して殺された事件には、NY市警の腐敗警官が関わっているらしい。捜査を続けるサックスの身に危険が迫る……。ふたつの事件はどう交差しているのか!? あまりに緻密な犯罪計画と、どんでん返しに次ぐどんでん返しで読者を驚愕の淵に叩き込んだジェフリー・ディーヴァーの代表作。2007年度ミステリ三冠達成(このミス1位、週刊文春ミステリー1位、日本冒険小説協会大賞〈海外部門〉)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

158
いやはやウォッチメイカー事件とはこういう事件だったのか。とにかくこのどんでん返しの多いこと、多いこと。読者は時計の複雑な歯車の動きを一つ一つ観察するかのごとくこの複雑なストーリーを理解していかなければならない。そしてなんと第1作の内容が今回大いに関わっていることに驚いた。あったなぁ、確かにそんなシーンが。シリーズが縦軸だけでなく横軸への広がりを見せ、大きな絵を描くように世界観が楽しめる。そしてまさしく最強の敵ウォッチメイカー。はてさて彼はライムにとってのモリアーティ教授になるのか?今後が気になるなぁ!2012/03/17

修一朗

134
下巻の途中でまだページがたくさん残っているのに,犯人が無事逮捕されて,あれっあれっと…やっぱりそうなるよねぇ。緻密で完璧な敵役を想定できれば,ここまで複雑な計画を組めるのかぁと,ウォッチメーカーに感心してしまった。きっと作者御本人も惚れ込んでるよね。後の作品でもウォッチメーカーは顔を出しているし。最後まで翻弄され続けました。大満足です。キャサリン・ダンスシリーズ,もちろん読むけども,ライムシリーズ完了してから始めます。2020/01/14

nobby

125
まさにジェットコースター満喫!何回転してどんだけ捻られるのか(笑)上巻で感じていたウォッチメイカーの半端さとライムの優位にも思わず納得。分かってはいたが、彼と彼女の事件は絡まるが、ただでは転ばぬ展開に感嘆するばかり。その割にまだ残りページ多数からの怒涛の伏線やら事柄への回収がやって来て本当にお腹いっぱい。サックスが対面した辛い疑惑から導き出した決断もスッキリ報われるラストがいい。そしてやはりキャサリン・ダンス!その活躍ぶり、勿論スピンオフも追いかけたい。2016/08/24

よむヨム@book

111
★★★★☆ 星4つ ウォッチメイカーの事件とアメリアの追う事件が、繋がっていく。 ライムとアメリアは事件を追っていくのだが.....。 読んでいて面白かったのだが、ちょっと残念なことがあった。 この本を初めて読むときは、ぜひ電子書籍で、ページ数を表示せずお読み頂きたい。 理由は、読めばわかります。2022/10/07

おたま

90
年末・年始とかかってついに読了。さすがにシリーズ最高作とも言われるだけあって、これまでのシリーズ作の中では最も複雑に構成されている。それに敵手“ウォッチメイカー”も相当に手強い。いつもの何倍も底が割れると、またそこに底、と。これネタバレしないようにするのは難しいが、ウォッチメイカーの狙いは何か、そしてライムやサックスはどのように解決したのか、最後は・・・うーん、最後の最後までひねりを効かせまくってくれる。思いもかけないような巨大な悪と向き合う。もうこれを超えるような作品があるのか、と思わせてくれる。2022/01/03

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