内容説明
奴隷として舟に乗り込み、レフーラに向かっていたジオ。タロットワークの魔法によって嵐を乗り切ることができた。しかしその胸中は、嵐の中垣間見た、親友に対する複雑な思いでいっぱいだった――。一方レフーラ王宮では、スマート(♀)が思案にくれていた。宰相ユーナーンが、魔人に何を願おうとしているのかわからない。だが宴舞会の日は刻々と迫りつつあり…。レフーラ編、堂々完結!
目次
第一章 嵐のあと
第二章 会話
第三章 買い物
第四章 王宮へ
第五章 再会の約束
第六章 あたりまえのねがい
第七章 大舞踏会
第八章 召還
第九章 望み
第十章 琥珀の眠り
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツ04号
21
(29/7-3/8/2019)シリーズ11冊目。レフーラ編最終巻。想像してない結末と、ジオとオニキス、ダイヤとサリタとのやり取りに涙が。ジオこのシリーズで一番格好良いんじゃ。ダイヤとサリタの関係もやっとハッキリ。ユーナーンとジャネカの妄執のような行為には何だか同情までしてしまいました…。皆誰かの為にやってきた事なのに、何故結末がこんなにも差が着いたんだろう。子供たちが子供なりに無力を感じるシーンが辛かったです。今大人だからこそ分かる辛さ。続きはその子供たちに焦点されるよう。長いなぁ。【2019-28】2019/08/03
マッピー
11
とりあえずレフーラ編を最後まで読んでよかったのは、タイトルの『魔王』の意味が分かったこと。魔法とこの世界のバランスをとるための、分銅と運命づけられたオニキス。小さな子どもの命ひとつでこの世界が救えるのなら、と考える人は当然いるだろう。しかしそれが愛する息子なら、どうぞこの命で世界を救ってくださいと言える親はほとんどいないと思う。タロットワークはオニキスの命もこの世界もすくべく考えて考えて考えて、行動した。このテーマだけでストーリーを深掘りすればよかったのに。いろんなことが空中に投げ出されたまま、琥珀!?2022/03/24
史
5
それまでのスローテンポがなんだっかなのようにバッサリと行きましたね。最後のシーンが強烈だからこそ、ずっと続きが読みたいと思っていた。細かい部分はイマイチ頭に入ってこないくらいに相性はそこまでよくないですが、まあこの最後のシーンを読んだら続きが読みたくなるものです。2025/09/23
未里
4
レフーラ編読了。強い女性、強い親、強い主従、強い思慕。ぜんぶ詰まっていてキャラクタ同士の関係に泣き笑いで読み進めた。ライーとスマート、アランが所々で吐く言葉が物語に奥行きを与えている。優しいだけの話じゃなくて、みんな何かしら苦しくて悲しくて、だけど絶対に守りたいものを諦めない。その必死さ、生きる希望のようなものが満ちている。大事なひとと世界のどちらも大切だと、やっとサリタを理解できた気がした。2012/12/13
naota
4
こんな解決策ありですか…。しかも、世界がどうなってもいいから生き返らせてって、めちゃくちゃ自分勝手だとエイネイに腹がたちました。でも、サリタの決断、ジエールの気持ち、みんなが最後まで諦めなかった事が素敵だな。2012/08/06
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