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内容説明
画業一筋に生きた“画狂人”葛飾北斎。生涯3万点もの絵を描いたと言われるが、その作画領域は年を経るごとに変化、最晩年まで精力的に様々な素材、媒体に挑戦した。『冨嶽三十六景』『北斎漫画』『諸国名橋奇覧』をはじめとする多彩な作品群の中から代表的なジャンルを厳選し、それぞれの特色と観賞の仕方を解説。独創的な構図や、スケールを感じさせる風景処理、高度な写実描写などの表現をその作品から丁寧に読み解く、北斎入門の決定版。
第一章 北斎の表現
水を凝視する
幾何学で描く
宗理風美人
第二章 北斎と文学
狂歌摺物と狂歌絵本
読本挿絵
第三章 絵本と絵手本
絵本
絵手本
第四章 北斎の風景画
洋風版画
冨嶽三十六景
諸国名橋奇覧
諸国瀧廻り
鳥瞰図
第五章 さまざまな画題
花鳥を描く
物語絵
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
144
オールカラーなので、本なのに美術館に行った気分になりました。生涯を絵と共に生き、描き続けた北斎。“画狂人”という言葉がしっくりきますね。北斎が描く女性の顔の表情が、魅力を感じる。“游亀”(ゆうき)、この絵が、妙に良くて、何度も見てしまいました。2022/01/29
HANA
63
表現方法や文学、手本に風景画と様々な角度から北斎の絵を分析した一冊。冒頭、波や滝といった水の表現を開設した部分から絵を見ると改めてその凄みがわかる気がする。「神奈川沖波裏」を例に出すまでもなく、滝を描いた絵相州ろうべん滝の細かい飛沫の様子や下野きりふりの滝の盛り上がるような様子、並べてみると一つ一つの技法の違いが凄い。他にも幾何学模様の使い方や手本にそれを生かしている様子、富岳三十六景をはじめとする有名な風景画からあまり知ることの無かった美人画、読み本の挿絵まで様々な北斎を知ることの出来る本であった。2018/12/01
鷺@みんさー
43
北斎はやっぱりすごい。何がすごいってその発想がすごい。鳥瞰図とかもだけど、滝の描き方とか、普通に考えると実際の目にはあんな風に見えないはずなのに、あれで瀑布の激しさが伝わるところがすごい。そういう表現法を一般化したのがすごい。カテゴリ別に北斎の表現をシンプル解説。幾何学だったり生き物だったり描き方講座だったり幽霊だったり…彼の芸風の幅広さ(あえてこう言わせていただく)がよくわかる。だが、電子書籍は見開き絵が見られないのが難点だなぁ。2018/11/30
こけしだ
7
図録だと、たいてい重くて値が張るのでなかなか手が出しにくいけれど、こちらは文庫本なのにオールカラーというのがとってもありがたい。 大胆で緻密、豪快なのに繊細、そして遊び心いっぱいの北斎の魅力が、コンパクトに詰まっていて良かったです。このシリーズ、もっと増えるといいな。2020/06/21
入江・ろばーと
3
北斎漫画の色んな小動物のスケッチを見ると、かなりリアルで今にも動き出しそう。神奈川沖浪裏もそうだけど、そういうダイナミックな絵は北斎ならではと思う。2017/02/22
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