七十五羽の烏~都筑道夫コレクション〈本格推理篇〉~

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七十五羽の烏~都筑道夫コレクション〈本格推理篇〉~

  • 著者名:都筑道夫
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2016/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334734558

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内容説明

平将門の娘・瀧夜叉姫の祟りで伯父が殺されます――まったく働く気のない心霊探偵・物部太郎のもとへ依頼人が来た。実際殺人事件が発生し、なんの因果か、難事件に巻き込まれてしまう。立ち塞がるいくつもの謎。名コンビ・片岡直次郎を助手に、太郎はその真相を推理する。(七十五羽の烏) 「なめくじ長屋捕物さわぎ」新作2編など本格短篇とエッセイも収録した、傑作セレクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco夏ko10角

19
本格推理短編集+エッセー。確か何かで『七十五羽の烏』の評を見かけて気になって手に。名前しか知らなかった探偵・物部太郎、こういうキャラなのね。退職刑事シリーズの『四十分間の女』がよかった。このシリーズ一冊しか読んだことないけどやっぱりもっと読んでみたい。2020/01/02

hanchyan@ふむ……いちりある

17
とてもとても面白かった。山深い村で起こる連続殺人・古い屋敷(見取り図付き♪)・瀧夜叉姫の呪い・ヤル気無しの探偵・・・とまあ、なんとも贅沢な道具立。各章の小見出しも遊び心満点。さほど長くないセンテンスに読点が多めな、例の都築氏独特の筆致で飄々とユーモラスに語られる探偵譚、全てがピッタリ収まる大団円。これぞザ・本格。そして山藤章二画伯のイラスト!やっぱ都築氏の本には山藤画伯じゃなきゃ。さらにさらに、キリオン、退職さん、砂絵のセンセーの短編代表作各2話とエッセイまで載った、めちゃコスパ高い一冊でした。満足満足♪2014/09/23

KAZOO

15
むかし単行本で表題作を読んだときは、山藤さんのイラストともに内容も知的好奇心を満たしてくれる作品だと感じましたが、今回もその評価は変わっていません。さらに代表的な短篇シリーズ三つ(キリオン・スレイ、退職刑事、なめくじ長屋)からそれぞれ2作品を選んで入れてくれて大サービスです。何回も読み直しそうです。2014/07/03

ドナルド@灯れ松明の火

9
都筑道夫が気に入っていよいよ本格推理に踏み込んだ。想像していた以上に傑作で、元々探偵物が大好きな私としては大ハマりだった。七十五羽の烏は長編だが、短編で掲載されているキリオンスレイや退職刑事の各シリーズからのピックアップものも面白い。今のプロット最重要視の日本の推理小説界は再読して見直す時期ではないかと思う。2011/03/28

ワンタン

4
長編、短編、作者の自作解説と、充実したコレクション。この作者のアンソロジーを2冊続けて読み、完成度の高い本格推理小説だとは思ったが、特に短編は少々地味すぎるか。論理の積み重ねが推理小説の骨格だと思うが、意表を突くトリックや興味を惹くプロットも、小説を読みやすくするためには大切かもしれない。とはいえ、自分が最も気に入ったのは一番地味と思われる「四十分間の女」なんだから、我ながら矛盾してる。2017/02/20

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