内容説明
四十路半ばとは思えぬ嫋やかな美しさを備える女将・お蝠が営む『おかんヶ茶屋』に出てくる惣菜は、ごく普通の家庭料理だが、豊潤で心を和ませるあたたかい味だ。人は癒やしを求めこの茶屋に集まってくる。さて、今日のお客は? 表題作の「縁の糸」ほかに、「霜夜」「冬の月」など3篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
8
2作目。ひぐらし茶屋の面々の過去を知った上で読むとわかりやすくてありがたい(笑)。もちろん茶屋に集まるのはそれ以外の常連もいるわけで、時も進んで物語が広がる。あいかわらず料理の描写が美味しそうでたまらない。2016/09/17
たーくん
5
お蝠のおかんヶ茶屋の飯台に泥酔して突っ伏した男が一人。左官の克一で、見かねた常連客が長屋まで負ぶっていった。聞けば、腕のよい職人だったが、五、六年前から酒びたりとなり、女房は病気がち、子供の孝一がけなげにも蜆売りで生活を支えているという。周りの者は克一をなじりながらも、孝一を応援する。職人肌の克一が、酒に逃げ込むには、他人には話せない事情があった。2020/02/12
シトラス
3
おかんがだんだんとみんなと仲良くなり打ち解けてきた様子が楽しい。 実際、酒飲み相手にするのにお蝠さんの心優しい対応はすごいなぁ〜。 ひぐらし店の暮らしは楽ではないけれど、心優しいご近所さんとおかんケ茶屋があれば楽しく暮らせそう。2019/06/26
なあちゃん
2
江戸庶民の助け合いがうるわしい。2015/04/04
ふみえ
2
お惣菜が美味しい!人情話も良い。だけど、最後の最後は如何なものかと思う。いくら子供のためとはいえ、貧乏長屋の暮らしで、家賃の2倍の学費は無理。ここがなければ…。2012/07/18
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