内容説明
貧しくても懸命に生きる人々が支え合う姿を、温かな惣菜の風味とともに描く時代小説。お蝠(ふく)が営む「おかんヶ茶屋」の惣菜は天下一品! 常連客の一人、欽哉が幼なじみのおこんと祝言を挙げることになった。おこんは父親を病気で失い、妾奉公に出た母親とは生き別れに。親代わりに育てた兄の翔太は母親に祝言に出てもらうため、居場所を探し出すが、母親との再会は逆に翔太を苦しめる――。ほかに、心に染みる3話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
8
翔太とおこんの兄妹は父親を亡くし、幼くして母親とも生き別れた。兄は妹を親に代わって育て、無事嫁入りに目途が立った。それでも気がかりは母親のこと。赤ん坊のころに別れたため、おこんは母親の面影さえ憶えていない。どんな女だった、と訊く妹がいじらしくて、翔太は母親を祝言に招こうと訪ねる。しかし、別れて過ごした二十二年という歳月が母子の仲を大きな溝で隔てていた。 2020/02/13
Suzu
2
おかんヶ茶屋シリーズ第三弾。読みながらつくづく感じるのは、当たり前なのだろうけど、やっぱり人は一人では生きられないし、誰かに頼ったり甘えたり励ましたり喧嘩したりして支えあって生きていくんだなということ。おこんと欽さんお幸せに。茂七さん、おくにのところに行ったんだね。おやつちゃんはひぐらし店のみんなに可愛がられ守られるから心配ないよ。おますはどうなっちゃうんだろう。ねっぱなしとおはるは?そして次巻を読む。2017/02/25
なあちゃん
2
茂七じいちゃん、せつないね。2015/04/08
ふみえ
2
今回もとても美味しかった。ちゃんと食べていれば、大概のことは乗り切って行けるもんだね。「家族なんだから〜」のセリフは'おりき'シリーズを彷彿とさせ、ちょっとクドイかな。2013/02/10
シトラス
1
話は前後したけれど、慣れ親しんだ?ひぐらし店の住人たちの日々が愛おしく感じる。 おかんの料理は特に珍しいものではないけれど、読んでいるととても美味しそうでお腹が一杯でも食べたいなぁ〜って思わされる。
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