内容説明
おますは舞う粉雪を見て思った。ああ、あの男(ひと)が姿を変えて別れを告げに来てくれたんだと。お腹にはもうすぐ生まれる赤児がいる。そんな娘を見守りながら、母親のおことは心の中で言葉をかけた。おます、泣きたければ泣くがいい。叫びたければ叫び、思いの丈を吐き出すんだ。そうすれば、必ずや、その先に明るい光が見えてくる。そうして少しずつ、女ごは逞しくなっていくのだから……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
109
夢草紙人情おかんヶ茶屋「雪まろげ」6巻。いきなり6巻から読了、ひぐらし店の住人の日々の生活と成長をが描かれているようだが、兵庫介が主役か、おかんケ茶屋のお蝠の存在感が薄いような。2016/01/01
izw
14
おます、翔太、魚吉、純平、雀太、ねっぱなし、ひぐらし店の住人たちが、紆余曲折を経て逞しく生きていく生き様がそれぞれ良い。おかんヶ茶屋の女将お幅自身の登場機会は多くはないが、茶屋で飲み明かす、兵庫介、梅次、ねっぱなしとお幅とのやり取りに味がある。お幅の出す料理も美味しそうだ。回想場面が少し長いかなとも思うが、そのおかげでこれまでの話を思い出しつつ読むことができる。まだまだ続く雰囲気が漂っている。2015/11/23
たーくん
6
おますは舞う粉雪を見て思った。ああ、あの男が姿を変えて別れを告げに来てくれたんだと。お腹にはもうすぐ生まれる赤児がいる。そんな娘を見守りながら、母親のおことは心の中で言葉をかけた。おます、泣きたければ泣くがいい。叫びたければ叫び、思いの丈を吐き出すんだ。そうすれば、必ずや、その先に明るい光が見えてくる。そうして少しずつ、女ごは逞しくなっていくのだから…。 2020/02/21
ふみえ
5
なんて言えばいいのか悩む。”おりき“シリーズもそうだが、市井物にしてもちょっと…。2015/09/10
シトラス
2
楽しいことだけではなく、人生には悲しいことやめんどくさい事など色々ある。 さくっとカタがらつくことばかりでは無いと言うのを読んでいて思い知る。 ねっぱなしもこんなことがあったけれどやっぱりきっと変わらないんだろうね。2019/07/14
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