講談社文庫<br> ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル

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講談社文庫
ST 警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル

  • 著者名:今野敏【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 講談社(2014/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062754750

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内容説明

大学病院に搬送された男が急死した。医療ミスを訴えたものの民事裁判で敗れた遺族が刑事告訴をしたため、STが捜査を開始する。その大学病院で研修医をしていたSTリーダーの法医学担当・赤城左門は、捜査の過程で、封印していた自らの過去と対峙する――。感動のラストが待つ好評「色シリーズ」第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

193
赤城の過去や医療現場の実態、特に大学病院や医局の問題は読みごたえがあった。楽しかったが、捜査の進め方はちょっと無茶苦茶ではなかろうか。ここも法的には問題ない、あっちも法的に問題は無い。何が何でも法的問題を見つけてやれ!…完全な見込み捜査である。最終的には刑事事件の犯人が出て来るが結果論である。作家は結末を知って書いているのだろうが、刑事たちはそうではないはずだ。2020/10/20

麦ちゃんの下僕

134
オーディオブック。今回は法医学担当の赤城左門が主役。インフルエンザで京和大学病院を受診した男性が、数日後SJS(TEN)で急死…これは医療ミスではないかと遺族が訴えた民事訴訟で赤城がカンファレンス鑑定の鑑定人を務めるが、判決は原告敗訴…遺族は続けて刑事訴訟を起こすが、敗色濃厚なこの訴訟に赤城らSTの面々が挑む…という物語。“真相”はなかなか面白かったですが、被害者や遺族はたまりませんね…。医療ドラマは滅多に見ませんが…やはり大学病院は恐ろしい所なんだなぁ~と(苦笑)2024/01/27

KAZOO

130
STシリーズで赤の色が名前についている赤城が主人公です。彼の出た大学病院での医療ミスを告発していくもので、どちらかというとミステリーのような感じです。あまりドンパチはなく、医者のモラルや赤木が過去の自分の姿と対峙して問題を解決に導いていく過程は今までの今野さんの作品とは毛色がちょっと異なる気がしました。2015/08/18

どんちん

125
戦隊物では絶対的はリーダーであるが、(個人的には)STではちょっと違う?人をひきつける魅力がある設定なのだが、未だその設定が感じられない・・・「ひきつける」と「書いてあるだけ」なのだが、過去が明らかになり、絶対的なリーダーというより、シャイなキャラとして身近に感じたw それより、医療事故や医局を暴くとするのはいいが、患者を犠牲にするのはどうか?彼の行動はやはり許せないな。2014/11/04

やんちゃジジイ

120
STリーダー赤城の調査。現代の白い巨塔の再現でした。大学病院というところは、複雑な社会なんでしょうか。この小説では結局、大学病院の崩壊が描かれてましたが、実際はどうなんでしょう?医学の進歩の為には患者はやはり犠牲にならなくてはいけないのでしょうか?この小説では遺族の無念を晴らす話ではなかったのですが、大学病院という世間では知られない世界を少しでも一般人に知らしめる内容だったと思う。教授という権威はそんなに偉いのだろうか?。「世界を見る前に目の前の患者を診ろ」このセリフが心に残った。2016/10/22

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