講談社文庫<br> ST 警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル

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講談社文庫
ST 警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル

  • 著者名:今野敏【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 講談社(2014/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062755542

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内容説明

密室状態のマンションの一室で、若者4人の死体が発見される。彼らは皆新興宗教団体の信者たちだった――。集団自殺と片付けられかけたが、STは他殺の可能性を追う。入り組んだ宗教団体内の人間関係と、揺れ動く人間心理。僧籍を持つST山吹が、事件だけでなく人の心の裏側を解く、「色シリーズ」第3弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

192
色シリーズ第三弾。今回は山吹さんがメイン。今野損の大好きなオカルトねたの他、厳しい層の修行が描かれる。ピカピカのビルにこだわるような教祖様は伝統宗教の様な覚悟は無いのかな。新興宗教系と伝統宗教の対比、科学と宗教の対比、今野さんらしい語り口。今野さんの、借りてきた言葉を使わず自分が納得してかみ砕いた範囲でしか書かない姿勢が好き。4人も死なせてしまったが真相は切なかった。死んだ4人が宗教に何を求めたかもう少し知りたかった。 2020/10/30

麦ちゃんの下僕

131
オーディオブック+文庫本。今回はSTの薬学担当で僧籍を持つ山吹才蔵が主役。マンションの1室で若者4名の死体が発見された。練炭による集団自殺だと思われたが、STの面々が殺人の可能性を指摘する。そしてその部屋の持ち主は、新興宗教団体「苦楽苑」の創設者だった…というお話。事件そのものは「苦楽苑」関係者のみで完結するコンパクトなものですが…この作品で特筆すべきは、百合根らが山吹の実家である曹洞宗寺院で体験する修行の光景と、その中で語られる山吹の意外な“過去”。事件の後味は悪いものの、物語の締め方にはホッとします。2025/01/17

KAZOO

118
この巻か色のシリーズで黄色なので山吹が主人公となっています。事件といえば事件らしいのですが犯人は比較的早くわかってしまいます。宗教がらみで山吹が出てくる場面が多いのですが、今回は人間関係が中心となってそれについての悩みなどの対応を山吹が行なうということで比較的事件としてはおとなしいけれど後味がいい感じでした。菊川や鑑識の人物がいつもながらの出番があります。2015/08/24

どんちん

114
どうも黄はこのSTの中で今一つ専門性が活用(活躍?)していないような感じがしていた。なのでその専門的な能力でどう活躍するか非常に楽しみだったが、ちがった専門性での活躍であったw「僧侶」としての立場での活躍だが、期待したのは化学担当としてなんだよね。第2化学担当&宗教のカラミで、「さすがいぶし銀w!」みたいなものがほしかった。エンディングは解説にあるよう、他とは少しちがうのだろうが、亡くなった4人には申し訳ないが、色シリーズにとって事件はキャラの引き立て役でしかないのであまり興味はない?!ww 2014/11/05

やんちゃジジイ

112
STメンバー山吹が主人公。僕の好きな仏教関係からの話。最後は何ともあっけない結末というかなんなんだろうとゆう感じはしました。新興宗教ってどの世にもあるんですね。しかしこの著者は仏教や釈尊のことなど、とても勉強してました。仏教や釈尊に興味のない読者には面白くなかったかもしれません。この著者というかこのシリーズの良いところは、時系列がすんなり進むところですね。最初から最後までそのまま話が進みます。因みに僕は仏教、しかも釈尊の仏教に非常に興味があります。般若心経も読経できます。2016/10/24

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