内容説明
壁づたいに逃げまどう人気ファッション・モデルに、包丁を持つ男は獣のごとく襲いかかった。腹がたてにひき裂かれ、鮮血が床に飛び散った。隣室では、娘のアンナが恐怖におびえ、必死に人形を抱きしめている……犯人を追いつめたキャレラが罠に落ち、刑事部屋はにわかに色めきたったが……！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号１０＠せばてん。
25
1991年5月4日読了。87分署シリーズ第20弾。エド・マクべイン、2005年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。（2023年6月22日入力）1991/05/04
risako
3
アイソラで起きたトップ・ファッションモデル殺害事件。犯行の際、モデルの娘は殺害現場の隣室で必死に人形に話しかけていた……。人形に隠された秘密とは？ 恋人の死から４年たっても立ち直れず、自暴自棄になっているクリングを救おうと、キャレラはこの事件捜査の相棒として彼を指名する。すべてを手に入れたかに見えるモデルの闇の部分が明かされるとともに、事件も解決の方向へ。クリング、これで立ち直れるのかな？2018/12/23
Carella87
2
シリーズ20作目にしてまだまだ面白い87分署。今回の見所は「キャレラ死す？！」という衝撃的な展開に同僚達がとる行動。それぞれが自分なりの悲しみを表現するところにマクベインの芸達者ぶりを確認できます（日本だと『踊る大捜査線THE MOVIE』での敬礼シーンが印象的。関係ないけど）。最近、日本男子は草食系ばかりでモノ足らん！という女性にも読んで欲しい。87分署の連中は揃って、どいつもこいつも格好いいぞ。2012/03/05
アーチャー
1
本作を読んだ時に、似たようなストーリーを日本の刑事ドラマで見た記憶がよみがえったんだけど、未だに確認できておりません。
ケイスケ
0
クレアの事件以来、クリングがどう立ち直るか気にしていたが、本作までは特別おかしなところも無し。大したダメージを受けなかったのか？？ところが本作では深い心の傷がさらけ出さた。そして多分本作の事件の結果立ち直るのだろう。2015/07/23
