内容説明
ロシアの捜査当局と情報交換のために急遽出張せよ――。モスクワに到着した警視庁科学特捜班、通称STの百合根と赤城を待ち構えていたのは、ロシア正教会で起きたマフィア怪死事件だった。さらに、日本人フリーライターも変死して……。STシリーズ第3弾。『ST 警視庁科学特捜班 黒いモスクワ』を改題。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
204
STがモスクワに出張?バラバラな行動だと思っていたが結局全員モスクワに集結。都合よすぎるような…。犯人は最初から予想ついてしまうのだが、オカルト風味もスパイスとしてピリリと辛くいい味を出していた。いままでの3巻では一番面白かった。今回活動範囲は限定されており、教会に集中できるため話に入り込みやすかった。モスクワの料理店や食べ物の描写も素直な視点で面白い。2020/07/30
麦ちゃんの下僕
158
オーディオブック。科学特捜班(ST)メンバー5名のキャラクターを楽しむのが目的の(!?)このシリーズ、今回は黒崎がメインで活躍します!…ただし武道家として(笑) 成り行きでモスクワに全員集合することとなったSTが挑むのは、あの怪僧ラスプーチンと所縁があるという古い教会で発生した“爆死”事件!現場である教会の地下室には、なぜか爆薬の痕跡が無い!?そしてその教会で、新たに日本人ジャーナリストが謎の死を遂げる!……今回もミステリーとしての興味は“HOW”のみですね…“WHO”の面白さもあれば良いんですが(苦笑)2022/06/29
どんちん
127
てっきり黒とあったから、ここから色シリーズの開始かと思っていたが、どうやらちがったようでw でも内容的には、黒崎の活躍が全面にでていて、色シリーズとしても十分な内容であったな。それにしてもSATをコケにしてしまうとは、たいしたものだ。本当のところは知らないが、そこまでレベル低くはないだろうという感じかな。それよりこの爆発トリックは、今では結構あちこちで使われて(知られて)いるが、これが最初?まぁ再現テストをするなど、なるほどSTは単なる頭でっかちの集まりではないということがよくわかった。2014/10/30
ゴンゾウ@新潮部
121
シリーズ第3作。特殊な能力を持ち個性が強いSTメンバー達。個性と個性の化学反応に チームワークが芽生えてきた。異界の地ロシアでいよいよ本格始動。目が離せなくなってきた。2019/01/29
KAZOO
116
STシリーズ3作目です。よくまあ作者はこのような物語を作り上げるなあと笑ってしまいます。都合よくメンバーがすべてロシアに集まってしまい、解決してしまうということで楽しめます。今回はメンバーの黒崎が活躍する話です。それぞれ順番に活躍させて、紹介していくつもりなのでしょうね。2015/08/10