乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(4)

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乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(4)

  • 著者名:大西巷一【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 双葉社(2015/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575846188

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内容説明

カトリック派が堅守する重要拠点「ヴィシェフラト城」。ヤン・ジシュカ率いるフス派軍は難攻不落のこの城を攻めあぐんでいた。そこへ天才工学者コンラート・キーザーの孫娘、リーゼロッテが援軍に駆けつける。リーゼロッテの奇策からフス派軍は突破口を見つけるが、戦局は膠着し、ジシュカは勝利の為に非情な決断を下す!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T.Y.

17
ヴィシェフラト城を攻めるターボル軍。シャールカは潜水服での潜入舞台の一員となるが、城内で二重籠城することになり…。新時代を感じさせる新兵器、兵糧の尽きた籠城戦の過酷さと、今回も入念な描写で歴史の転機を象徴する戦争を描く。ヨハンとの縁などこれまでのことも活きての一冊、見事だった。シャールカに惚れた少年兵達の死亡フラグ立てっぷりも相変わらずだが…死ぬキャラの意外なあっけなさがまた生々しい。戦う意志と敵の命にも向ける慈愛とを併せ持った彼女は、これからもこういうことを数多く経験しつつ生きていくのだろうか。2015/05/11

袖崎いたる

13
兎に角城攻め。攻城戦の巻である。一巻丸々を当てたのは実際の攻城がどれだけ大変で大仕事だったのかということを説明するのに説得力を持たせている。また、そうした大苦労を強いられる攻城のために、当時の人がどれほど頭を使っていたかについての関心も得られた。特に兵糧攻めは悲愴だということがよく描かれていたのではないだろうか。主人公の肉が削げ落ち、おっぱいからも脂肪が抜け、まさに骨に皮が張り付いてるかのような裸体の描写は力が入ってるなと感じられた。それと中世の工学者の紹介もあり、中世の技術にも典範があったことを知った。2015/06/21

SEGA

13
新刊がでる度に第1巻から読み直し、ああ、この人はここで命を落としたのだった、などと切なくなります。死に瀕したシャールカの夢に、カレルやイルマに混じってガブリエラが登場、ってことはフラグでしょうか。天国からシャールカを導いてくれるミクラーシュ師が素敵でした。妥協が難しい宗教戦争の凄惨さはわかりますが、だんだん愛着を覚えてきた登場人物に救いがあることを願っています。2015/06/05

イーダ

12
戦いに対するある種の冷たさは、やはり白土三平を感じさせるものがある。とりあえずシャールカは生きてるけど、戦争の悲惨さや無慈悲さが強く伝わってくる。フスはの戦いを見ていると、ハッピーエンドにはなり得ないのですが、登場人物がその中でどう生きていくのか見守って行きたい。2015/05/12

東西

11
攻城戦からの二重包囲 ただ、ここを乗り切っても待つのは十字軍の第二陣 どのような終わりを迎えるのか…2016/04/17

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