アクションコミックス 乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ（３）

著者名：大西巷一【著】

双葉社（2015/03発売）

• ISBN：9784575845327

内容説明

カトリック派十字軍10万の騎士たちを２千で破った、ヤン・ジシュカ率いるフス派ターボル軍。少女兵シャールカが戦い続ける事に迷いを感じる一方で、戦勝に沸くターボル軍の元には次々と入隊希望者が集まる。フス派の勢いが最高潮に達したその時、大いなる陰謀が姿を現し、新たな戦いの幕が開く――!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[T.Y.]

プラハで有力者達を味方に付け、天使隊（聖歌隊）にも新メンバーを加えて破竹の勢いのターボル軍。しかしジシュカを教皇庁の刺客が襲う。思いがけぬ形で敵味方の入り乱れた結果は…。再びシャールカの「笛」の見せ場も。優しすぎて戦場は合わないと言われつつ、最後は大切な仲間と思った相手に銃口を向けるシャールカと、当初は人殺しを否定しながら、敵を憎んで撃つことになるサーラの対照が印象的。敵をも戦いをも憎まず、友愛と暴力を共に担えるシャールカにこそ動かせる状況があった。相変わらず当時の風俗を踏まえたサービスも満載で良い。

2014/11/22

[東西]

大きな戦闘は終わっても、相変わらず死屍累々ですね　若干の平和なひとときが流れたのもつかの間、どうなっていくのか

2016/04/17

[サケ太]

勢いを増すフス派に対するカトリックの策謀、非道な手段。倒れるヤン・ジシュカ。シャールカはこの戦いで抱く決意。優しいだけの少女の選択とは。だんだん面白く、さらに血なまぐさくなってくるか。お風呂シーンもあるよ！

2014/11/24

[文月葵]

僅か2千の兵でカトリック派十字軍10万を落としたターボル軍。追い風に湧くフス派に一時の安息が訪れる。行く先に光を見出す一同だが、その勢いが長く続くことはなかった。作品世界にのめり込める貴重な漫画。作者が歴史好きというだけあって構成や描写が丁寧ですし、作画の質も高いので時代背景を味わいたいという人にも満足出来る作品です(もちろん可愛い女の子好きにもお勧め)。黒死病の話が遂に来ましたか。史実を扱っているのでハッピーエンドは期待出来ませんが、せめて少女たちに救いがあることを願うばかりです(おまけ漫画は必見)。

2014/12/13

[帆立]

凄惨で残酷だからこそ人物やその世界の魅力が引き立つ。さらに作者本人による巻末解説で一層深みも増す。何気にモブが使い捨てにされていないのも嬉しい。巻が進むごとに面白くなっていて今後も楽しみ

2014/11/29