アクションコミックス<br> 乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(5)

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アクションコミックス
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(5)

  • 著者名:大西巷一【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 双葉社(2016/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575847109

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内容説明

フス派の援軍として現れた、全裸の男女の軍団アダム派。少女兵シャールカは、その一員となっていた懐かしい友ガブリエラと再会を果たす。ガブリエラに誘われるまま、アダム派のミサに参加したシャールカは、恍惚状態でまぐわう信者たちの姿に圧倒される。異質な信仰を持つアダム派に対してジシュカは警戒心を強めていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イーダ

16
相変わらず凄惨なマンガです。女の子はかわいいのに。それだけに当時の宗教に関する凄惨さが強調されています。(ほぼ表紙詐欺と言っていいレベル)。主人公のシャールカは当時の宗教や戦況などを読者に体験させるための狂言回しのようにも見えますね。そして作者は本当によくこの時代の事を勉強していて、意図的に創作や史実に反する事もやっているんだなあと。いろんな意味で凄いマンガです。2015/11/14

T.Y.

13
黒死病で療養していたガブリエラが戻ってくる。全裸での生活と乱交を唱える「アダム派」の一員として…。カリスマ的指導者に率いられ恐れるもののないアダム派は戦力になるが、フス派内に派閥対立による亀裂が…強姦の被害歴から男との性行為を恐れるシャールカと、孤独に苛まれていたガブリエラ、本当に苦しんでいたのはどちらなのか。お互いを救おうをする少女達の純真と悲劇。今回は希望を見せての暗転だけにキツい。今回は十字軍との戦いより内ゲバ主体だったが、収束どころかさらなる火種に繋がりそうで…この戦いの終わり、見えてきたかな。2015/11/12

袖崎いたる

11
性交と信仰の巻。信仰の場において、性的な絶頂を宗教的な法悦だと認識する向きがある。人間は<現れないもの>より現に<現れるもの>に傾いてしまうから。肉体の機能を用いた一種の唯物論的信仰姿勢かしら。当事者からすれば最高だが、部外者からすると最厭である。信仰の姿勢としても、起こらないことが奇跡である筈なのに、起こりえる快楽のうちに神を見るのは反神学的ですらある。それと公開性交という破爪の証明儀式が(実際にあったかは別として)あるということは勉強になった。政治的に死ぬべき存在が確実に消されるのは個人的に好印象。2015/12/05

ささやか@ケチャップマン

11
表紙のとおり過激な性描写がいっぱいな5巻なのだが相応の理由がある。裸で暮らし、性交を共有するアダム派に取り込まれたガブリエラとそれらに伴うフス派の内部分裂。宗教とは紛争になったときかくも苛烈で残酷なものになるのか。巻末には作中において史実にそった部分とそこから外れた部分が解説されていて好印象。先のアダム派は実在したとのことで、宗教は先鋭化すると過激化するもんだなあ。でもあの時代はそれくらいしかすがるものがないのか。2015/11/20

サケ太

9
連戦連勝のフス派の、シャールカの前に立ちはだかったのはかつての仲間ガブリエラ、そしてアダム派。全裸で戦う男女。怪しげな信仰。ガブリエラを救うため動くシャールカ。内ゲバ。史実に沿った過激な描写。皇帝の娘についてもそうだが、少女たちに救いはないのか。新たなる不穏。黄色い狼。いやな予感しかしない。無残、凄惨。だから読ませる力がある。2015/11/16

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