内容説明
銀座の空に突然あらわれた銀色に光る空とぶ円盤。その後、次々と報告されるはねのある大トカゲの目撃談。怪物はアメリカにも現れ、世界じゅうが混乱に巻き込まれる…。宇宙怪人はなぜ地球にやってきたのか?名探偵明智と小林少年が、警視庁やチンピラ別動隊とともに謎の解明に乗り出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
84
少年探偵シリーズ第10弾。本作は、日本のみならず世界の彼方此方で、空飛ぶ円盤UFOが目撃され、トカゲの様な宇宙怪人が現れます。いつもの通り、明智小五郎と少年探偵団の活躍により、宇宙怪人の隠謀は阻止されます。今回使われたトリックなどは、かなり子供だましの感はあるのだが、小学生の頃最初に読んだ時は、本当に怖かった覚えがある。そしてウルトラQなどの、不思議な世界や宇宙人という存在に興味をひかれた。覚えていなかったのだが、最後に怪人四十面相が戦争は最大の悪業であると、平和への信念を語っているのは読み応えがある。2018/10/14
coco夏ko10角
29
少年探偵団シリーズ、十二冊目。大トカゲは予想通りだったけど、円盤の正体ー!この大騒動の理由について語る場面が印象的。「ダケド、キミカワイイネ。」で頬をなでる。確かにこれね~中の人の趣味w2017/04/30
黒猫
18
少年探偵団シリーズは笑ってしまう箇所がたくさんある。宇宙怪人が小林少年に語りかけるシーン。「キミ、コバヤシダロ。シッテルヨ、アケチタンテイノデシダロ、ソウダロ、ダケド、キミカワイイネ」。キミカワイイネって(笑)宇宙怪人は美少年好きなんか!と思わず突っ込みたくなる。キミカワイイネって・・・。物語と関係ない(笑)トリックも今読むと稚拙だなと感じる。しかし最後の二十面相の「俺たちは悪者だ。だが、戦争は俺たちの何百倍、何千倍も悪いことじゃないのか!」というシーン。ああ、これ。当時これに惹かれてたんだ。やはり名作。2017/08/16
ぴかりん
18
Kindleにて。明智小五郎も二十面相も登場しますが、ほぼ宇宙怪人の話が中心で、これを子どものとき夜中に読んでたら、さぞ怖かったことでしょう。しばらくは窓の外を見るのが恐ろしく感じたはず。今、読むともちろんアラはありますが、子ども向けの小説とはいえさすがの乱歩作品でした。2016/10/28
ホームズ
11
今回のトリック(?)はあまりに・・・。最初のほうは宇宙怪人たちの事件をどうやって収拾するんだろうってドキドキしながら読んでましたが(笑)さすがにチョット呆れてしまう感じでしたね(笑)まあたまにはこんな感じでもいいのかな(笑)2009/04/17