内容説明
船頭として日々を送る元南町奉行所定町廻り同心、沢村伝次郎。
殺された妻子の仇を討たんと唐津藩藩士・津久間戒蔵の行方をいまも追っている。
ある日、元同僚の同心から津久間の居場所がわかったと知らせが入る。
そして、ついに伝次郎の目の前に宿敵・津久間戒蔵の影が―。
積年の恨みを載せた一刀流の剣は宿願を果たせるのか。
稲葉稔の代表作シリーズ、感動の第七弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
62
一刀流の遣い手で元南町奉行所定町廻り同心であった沢村伝次郎の活躍の物語です。伝次郎は、同心時代の者達を避けて大川の東側の深川で船頭をしています。金を盗む目的で辻斬りを行なっていた元肥前唐津藩士の津久間戒蔵(かいぞう)が、町方の追及で幕府大目付の下屋敷に逃げ込んだために、伝次郎たち町方の同心四名が、幕府大目付の下屋敷に無断で立ち入った。無断で立ち入った責任を伝次郎がとって奉行所を辞める。→2022/11/20
とし
47
剣客船頭「決闘柳橋」7巻。ついに宿敵津久間戒蔵を元同僚の松田久蔵、酒井彦九朗、中村直吉朗、音松などの協力を得ながら仇討ち本懐を遂げる。伝次郎さんさんに川の事をおしえた師匠嘉平衛の言葉が時々出てくるのが良いな~ 9巻が出版されたが次巻以降は、伝次郎と利兵衛、精次郎の物語に引き継がれるのかな?2014/03/24
真理そら
7
津久間を討ったのでここで終わるかと思ったら18巻まで出てるのか。巻が進むにつれて津久間側の視点で書かれた部分が増えていったのが面白い。最後の瞬間までやったことも発想も共感できる部分がまったくない津久間だがお道との出会いや時間差心中的な最期をつくったのは作者の優しさだろうか。小料理屋の美人女将に惚れて通いつめ、着物をプレゼントしただけなのにひどい目に合った若旦那の公助さんは気の毒だけれど、これも伝次郎が自分の気持ちにはっきり気付くための演出なので我慢してもらおう。2017/12/18
kikimimi86
2
☆32017/06/22
壱分銀知恵
2
やっと終わった。。。でも続くのね。2014/03/31