内容説明
天神橋の袂で一人の女の死体があがった。
そして、女の夫は自宅で自害しているのを発見された。
元南町奉行所定町廻り同心で、いまは船頭を生計にしている沢村伝次郎は、亡くなった女の姉から探索を頼まれる。
真相を調べる伝次郎の前にちらつく、わが妻と子を殺害した憎き仇の影―。
「情に厚い」一刀流の達人、伝次郎の剣が唸る。
人気爆発シリーズ待望の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
64
元南町奉行所定町廻り同心で、一刀流の遣い手の船頭、沢村伝次郎の活躍の物語です。伝次郎は、三年前に辻斬りを行なっていた肥前唐津藩士の津久間戒蔵(かいぞう)を捕まえようと、幕府大目付の下屋敷に無断で立ち入った責任をとって奉行所を辞める。いまは、川船の船頭嘉兵衛から教えられた船頭としての腕を生かして、一人前の川船の船頭となった。→2022/11/12
とし
31
剣客船頭「天神橋心中」2巻。別々の話が徐々につながり最後にはすべてまとまり事件が解決。仙助、りつは元のさやに、主馬にはきついお灸を、美弥とおこうの親子の為には幸せを伝次郎の人情裁き次巻も楽しみ。2013/12/28
真理そら
3
悪党が悪党らしく描かれているので分かりやすい。不憫な娘を持つ美弥のためにちょっとした手段でお金を集める伝次郎の行動は義賊っぽいwでも、千草さんに誤解されないようにほどほどにしないと…。元同僚の同心との交流がもう少しあってもいいかなとも思うが、そうするとハードボイルド風味が消えてしまうかも。2017/11/19
Suzu
2
剣客船頭シリーズ第2弾。前巻もそうだったけど何か女の人が乱暴されるって内容が読んでてストレス。気持ち悪い。ただ戒蔵とはどうなるのか?とか千草との関係は何か進展しないのかな?とか気になることもある。3巻まで借りてきちゃったから次巻も読むけど、その先に進むかは検討中。2017/08/02
kikimimi86
1
☆3.52017/01/27