光文社文庫 深川思恋 - 剣客船頭５

著者名：稲葉稔

光文社（2014/02発売）

• ISBN：9784334764647
• NDC分類：913.6

内容説明

元南町奉行所定町廻り同心の船頭・沢村伝次郎は、身投げしようとした直吉を救う。
事情を聞いた伝次郎は直吉を助けることに。
しかし、直吉が死ぬほど惚れている相手のお房には一緒になれない「事情」があった。
お房の身辺を調べていくうちに浮かんできた衝撃の事実―。
一刀流の達人、伝次郎の豪剣は「情」を救えるか。
江戸情緒そして涙あふれる人気シリーズ、待望の第五弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[やま]

元南町奉行所定町廻り同心で、剣の遣い手の沢村伝次郎の活躍の物語です。伝次郎は、奉行所に14才で入ってから指導を仰いだ臨時廻り同心の栗田理一郎から、四年前に起こった宇田川町で兄弟の御家人を毒殺した毒婦の安岡忍を深川で見かけた通報があり、探している旨を聴く。伝次郎は、栗田から探してくれるように依頼される。伝次郎が探していると、安岡忍はすぐ見つかるが。話を聞くと安岡忍は、毒殺していないと言う。そこで伝次郎が安岡忍の証言に基づいて調べて行くと、兄弟の御家人に強姦された娘が刺身に毒をもって殺したことが分かる。→

2022/11/07

[とし]

剣客船頭「深川思恋」５巻。後半南町奉行所臨時廻り同心栗田理一郎伝次郎の大先輩の登場（伝次郎に探索を依頼）であっけなく解決してしまったよ(*_*)直吉さんがめでたしで終わったから良いのかな。

2014/03/21

[アニータ]

剣客船頭シリーズ第５弾。伝次郎のお節介というか人の好さがどんどん際立ってきているようです。ある日、客となあった瀬戸物屋の息子・直吉と直吉が惚れたお房にかかわる話です。お房には「毒婦」の疑いがかけられており、その疑いを晴らしてやることになります。シリーズ１作目の惨殺ともいえるほど人を斬る衝撃の出だしががうそのようです。もちろん、斬ってはいるのですが、剣というより人情に重点が置かれているような気がするので。

2021/01/20

[ひさか]

5巻目。今回は、話の進み方がもたもたしていて、残るものは少なかったです。

2012/11/24

[壱分銀知恵]

前回と違い最後までキッチリ面倒みてた。 直吉さんが本当はしっかり者ってお約束は好きです。 母のお小言エピソードは被害者として身につまされる。 ただ柱の話し自体はボヤけている気がする。

2012/09/18