内容説明
中山道馬籠(まごめ)の峠に谺(こだま)が轟いた。凶弾は俊介ではなく、材木商人の左肩を抉った。どちらが狙われたのか。後ろ髪を引かれながらも、先を急がねばならぬ仇討旅一行は、釜戸の宿で床を取ることに--しかし今度は、おきみが姿を消してしまう。仇敵の幹之丞にかどわかされたのか、それとも神隠しにあったのか。行方を捜すべく、名古屋は熱田湊へ向かう若殿たちだが……。これは奸計なのか!? 傑作廻国時代活劇第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
95
読みやすさは抜群だし前半は旅情あって良いが、お話のエンジンが掛かるのが遅くちょっと散漫な印象。それなりの仕掛けはちゃんとしてあるしストーリー的にも引きがあるので後の盛り上がりに期待。2015/05/28
klu
10
人たらしの若殿ですね!2018/10/17
じお
8
★★★☆☆ 仇討の旅に出た若様一行は道中で神隠し事件に遭遇するシリーズ第2巻。うーん、話を一つのテンプレに押し込めるというか、一定の型を作ってまとめたい、という作者の意向がモロに出ている感じで安定感はあるものの退屈な印象。あと流石に大した証拠が無いのに踏み込んだりするのは如何なものか。お決まりのやり取りにしたいんだろう、若殿の正体を気にする→秘密だの件は正直ちょっとやり過ぎて寒い感あり。2019/06/05
sibasiba
6
第二弾。主人公が友垣の敵討ちという目的があって旅立つのに更に母親の薬のために足手まといの子供まで同行するという無理がある設定は、早速子供が神隠しにあい其の行方を探す今回の話から、容易にイベント起こすためだけに連れて行くという作者の怠惰が露骨でちょっとどうかと思う。2017/06/14
あかんべ
5
子供連れの旅に不安だったがやっぱりその予感が的中した。おまけに弥八までころされてしまったのか、とどきどきした。あー前途多難。2012/03/24