内容説明
大井川を渡れば駿河国──のはずが、良美たちの乗る蓮台に変事が。すんでのところで一命を取りとめたはいいが、俊介たち一行が腰を落ち着けた島田宿で耳にしたのは、半月ほど前から茶畑ばかりがいくつも燃やされている、という妙な噂。しかも、夜更けにはまたしても茶畑が付け火に襲われた。よからぬ兆(きざ)しを感じるなか、翌朝には良美が熱を発してしまい……。江戸まで無事に帰れるのか? 傑作廻国活劇第九巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
134
若殿八方破れ「駿府の裏芝居」9巻。宿敵似鳥幹之丞、江戸で決着かと思いきや駿府で倒してしまった、しかも陣八郎や弥八さんの助けも借りずに、俊介さん大活躍の巻でした。いよいよ江戸え、良美さんとの事が気になりますね。2015/05/24
rakim
8
このシリーズは‘だらだら続く’感がないのが良いです。旅の終わりも近い?ですが、全編を通じての宿敵との決着はこれでついたのでしょうか。2015/03/17
とく たま
7
このシリーズあと一冊かな?大名の嫡男があろうことか家臣の仇討のため江戸を離れて九州まで旅をする。その機を狙い嫡男暗殺を企む者たちに旅の途上幾度となく命を狙われるんだね。お人良すぎる主人公にそれを慕う人たちが旅の途上に巻き込まれる騒動にハラハラする。刺客たちの辛い生い立ちと潔い姿に悲しくなるのは自分だけだろうか?!さて仇討はまだか!それぞれの恋の行方は!そしてここまで来て更なる展開が・・Σ(・ω・ノ)ノ!2017/05/09
あかんべ
7
このシリーズ似鳥との仇討ちが果たせるかだったはすだが、こんな簡単に?江戸に帰って大変なことがきっと待っているのだろう。2015/02/01
わたしは元気
6
凄い、若殿は不死身。2022/05/31