徳間文庫<br> 若殿八方破れ 姫路の恨み木綿

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徳間文庫
若殿八方破れ 姫路の恨み木綿

  • 著者名:鈴木英治【著】
  • 価格 ¥701(本体¥638)
  • 徳間書店(2014/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198935610

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内容説明

播磨原にほど近い茶店で、狼藉を働いていたやくざ者を追い払った仇討ち旅一行。野次馬に混じっていた百姓から、かどわかされた村名主を取り戻してほしいと頭を下げられた俊介らは、どうにも見捨てられず、引き受けることに――。手助けした後、姫路城下へ入った一行は、旅籠の女中から、このところ木綿問屋が立て続けに押し込まれた、と耳にする。その夜更け、妙な気配が漂ってきて……。傑作廻国時代活劇第三巻!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

84
シリーズ3作目になるといよいよ登場人物一行に愛着が湧いてきて一緒に旅をしている気分になる。旅籠に泊まったり地方の名物を食べている場面が何気に楽しい。本筋にも軽いミステリー的な仕掛けがあるし前巻より展開にまんべんなく見せ場があるのでより面白く読めた。一方でいくら主人公がお人好しとはいえ、人助けに飛び込んだり身分を明かしすぎじゃね?という考えがよぎってしまう。そこが痛快ではあるのだけれど。主人公の身上や旅にタイムリミットがあるなど作り込んだ設定のプラスマイナス両方出ちゃってる感じ。でも十分楽しいので次巻へ。2015/06/06

とく たま

7
手練れの共の者と少々おちょこちょいの共に、かわいい女の子、尚且つ忍びが陰でついてくる。まるで水戸黄門だねぇ!共を連れているのは真田家の嫡男で、爽やかでただモノではなくてという設定だが、まだそうは伝わってこない。八方破れらしいけどこの辺もこれからなのかな。出自を隠しての旅だけど、月影兵庫がそうだったねぇ。最後まで兵庫が浪人だと思わせてた南条範夫はうまいな。兵庫役の近衛十四郎の長男が松方弘樹だね。40年ほど前。たまに大映撮影所でご一緒していた。怖い先輩方の中では出色の優しさだった。古い話で本題から離れたすまん2017/01/28

kazukitti

6
八方破れの行き当たりばったり旅もなんかこう、鈴木作品全体の傾向が八方破れ的なんだけど中でも随一なんだとわかってきた感じw 江戸京都間でも往復ひと月かかるのに、まして長崎まで子供連れの往復、帰りに船便使うとしても3月って期限は寄り道してる余裕は全然ないだろうに、まぁ前巻の木曽から姫路までは何事もなかったんだろうけど、ここで10日以上ロス。見事なまでにしれっと我が通るカリスマぼんくら若殿っぷりw おまけに行く先々での正体バラし。いい漢なのは間違いないだがしかし!と言いたいのだけど、それ故の鈴木作品なのか。2015/05/23

rakim

6
長崎までたどり着くのに脱線しすぎ?やっかいごとに「巻き込まれる」のではなく「飛び込んでいく」のが少し気になります。旅の目的は急ぎでしょうに。とはいえ道中記がメインで良いのかなとも。2012/09/28

わたしは元気

5
お供のものを連れて、事件を解決。 水戸黄門、桃太郎、、、。2022/03/13

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