内容説明
寝込みを襲われた。いったい誰が己の命を狙うのか。辛くも凶刃から逃れた信州真田家跡取りの俊介は頭をしぼる。国元で暮らす腹違いの弟力之介の祖父にして、国家老でもある大岡勘解由(かげゆ)の仕業なのか。闇討ちの裏が明らかにならぬまま、今度は忠臣の辰之助が殺された。筑後有馬家に関わる男の所行と分かったが、俊介は思いもせぬ縁談が進んでいることを知り……。御法度である私情の仇討旅に出た若殿一行を待ち受けるのは? 傑作廻国時代活劇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
99
シリーズ1作目 2012.02発行。字の大きさは…中。信州松代十万石真田信濃守幸貫の跡継・俊介の活躍を描いた物語です。刺客、筑後久留米藩似鳥幹之丞が、邪魔になる俊介の付き人寺岡辰之助を殺害し、一人になった俊介を襲いますが失敗し、潜伏先の有馬家の上屋敷から国元久留米へ逃げて行きます。俊介は家臣の仇を討つため、中山道を上っていきますが。その供が、病の母の薬を買うため長崎に向かう幼い女の子、剣術道場の師範代、俊介の老齢な守役、忍びのような動きをする町人4人です。🌸続く→2021/03/23
海猫
93
表紙に廻国活劇とあるがようやく旅に出るところで終わってしまった。1巻かけてセットアップしたというところか。しかし内容は初巻からちゃんと面白い。文章が読みやすいし前半の時代ミステリーな趣向も読ませる。主人公のキャラクター造型もあって明朗快活な味わい。構成がタイトではないが、この手の作品はエピソードが脱線を重ねて膨らんでいくところに良さがあるのであえて散漫にしてあるのだろう。道中記は次巻からのようなので期待したい。2015/05/22
klu
12
地元に近い真田松代藩ということで嬉しくなってしまいました。2018/10/16
じお
8
★★★☆☆ 真田の若殿様の活躍を描く痛快娯楽時代劇1巻。暴れん坊水戸黄門という感じ、私がこの手の時代小説に求めている面白さ、シンプルで気持ちいい勧善懲悪ストーリーが存分に詰まっていてとても楽しんで読めました。正義感が強く、伸び代ありの剣腕に、気持ちの良い性格の主人公の活躍が実に良い。ストーリーも、最初は城下町のもめ事を解決していく体の話だと思ってましたがどうやらあとがきにもあるように、水戸黄門的な漫遊記になる模様。剣戟にミステリーに恋愛と色々広く読みどころがありそうなのもワクワクする。次巻も読みたいですね2019/05/30
kazukitti
8
んー水戸黄門出立編てコトなのかなぁ。解説先に読んじゃったからあーはーなるほどねって感じ。つか、梗概書き過ぎやろw 一応主人公のキャラ紹介とサブキャラの紹介兼ねてちょっとしたエピソードをそれらに絡めて、最後に諸国漫遊のきっかけ作って、それでは次回の講釈へってね。史実とは大分違うっぽそうなんだけど、そんなら何で真田にしちゃったのかなーとは思う。幸貫の子供は全員若死にするんだから、流れ的には俊介は生きてても家督は継がないし、真田家を出るってコトになるのかなー。この巻はいつもの食い物描写があんましないのが残念w2015/03/14
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