内容説明
海路で長州の国府、長府に入った俊介一行。宿場目指して歩いていると不審な動きをする男に会う。見ると男の月代(さかやき)には深々と一本の釘が刺さっており、俊介の腕の中で息絶えた。翌日、名刹功山寺を訪れた一行は、侍十人に襲われる二人の幼い姉妹を助ける。聞けば二人は、前日殺された男が番頭をつとめていた廻船問屋の大店、若松屋の娘であるという。俊介は姉妹を萩まで逃がす決意をするが……。傑作廻国活劇第六巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
73
シリーズも折り返し点を過ぎ、一行は帰路に入る。これまでのほのぼのムードからちょいハードな雰囲気になってきたが終盤に向けて盛り上げていくのだろうか?展開に合わせて剣戟が激しくなって緊迫感は出たものの、主人公が急に強くなり過ぎな気がせんでもない。2015/06/29
わたしは元気
7
次つぎに難題に見舞われる若殿。 ドキドキします。2022/04/21
sken
7
むぁぁ……この話もクリフハンガーかっぃぃ。友人の仇を討つために旅をする若殿が、母のために特効薬を手に入れたい娘とか、なんやかんやを引き連れて旅をしております。手裏剣代わりの五寸釘をめったやたらと投げつけられるのを、刃が傷むのなんて全く気にせずにバッキバッキと叩き落としたりするとこなんぞ、他の時代小説では見られぬアバウトさもありますが、ま、それはいいとしましょう。要は先日もグチったように、文庫書き下ろしという形態で、主人公が毒を盛られました。さて、どうなるのでしょう? ってな終わり方はどうかってこってす。2013/06/17
とく たま
6
とても許せない所業の悪人も、損得ではない、心根に使命を抱いている。その意気やあっぱれと思うが、善悪計れば成敗はやむなしか。事件に巻き込まれ寄り道しながら、あちこちから命は狙われ、アブナイアブナイ!この終わり方、次もはよ読めってことで・・・巻を追うごとに、引き込まれる!2017/02/11
あかんべ
5
どんな手を使ってまでも、という大岡の意思が通じないのか、似鳥はせっかくのチャンスであった、俊介が刺客と渡り合い、眼とやられたと思っていたときに似鳥も戦えば、(たぶんどこかで見ていただろうに)片がついたのでは?眼をやられたと思ったのに、実際何でもなかったというのは、いったい何?無茶を重ねる俊介、毒にはどうだ?次がたのしみ。2013/06/04
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