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内容説明
文化庁メディア芸術祭コミック部門入賞、圧巻のSFファンタジー巨篇! 2つの星、3つの民族、4千年の血塗られた歴史。決死の逃避行をつづける宿命の青年デュルクは、チムリという名の原住民族イムリの少女と出会い、そして…。新章に突入し、ますます熱く激動する世界を描ききる、鬼才・三宅乱丈、渾身のSFファンタジー雄篇。圧倒的賞賛を浴びる現在最高の物語から、眼を離すな。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
9
逞しくなったデュルク。助け出した相手にも真実を話せないという相剋。逞しくなっても、あまりに無力。孤独ということの意味を悟らざるを得ない。チムリはデュルクの救いになるのだろうか。2016/01/11
てんてん(^^)/
9
新章に入っても怒涛の勢いは止まらない。しかし、最初から最後まで痛ましいとしか言いようが無い。無垢で愛おしいイムリたちも。全てを知りながら彼らを救うことも打ち明けることも出来ないデュルクも。デュルクを恨んでしまったミューバも。。。どうしたらこのイムリたちを救えるのか、早くも続きが読みたくてたまらない。2010/07/25
m_shasha
6
デュルクの心情描写に終始しているため、内容としてはあまり進んでいない。しかし、その分心の機微が丁寧に描かれており、もともと優しいデュルクの苦悩が手に取るようにわかり、つらくなる。2010/09/25
ブースカ
6
あんなに幸せそうだったチムリの家族や村が、この一冊でなんたることに……。チムリ父達のの最後の微笑みが、また胸を締め付けられるなぁ。でもこのペースじゃ、終幕までにはまだまだかかりそうだ。2010/09/12
理真
6
川に流されていったチムリのおっ父の、最期の微笑みが胸に突き刺さる。安心しろ、しっかり生きろ、いつもそばにいるぞって言いたかったのかな…。あの微笑みに万感の思いがこめられていて、説明の言葉なんか追いつかない。チムリはきっと一生あの笑顔を忘れないだろう(デュルクも)。それに比べてミューバの笑顔の感情の無さ…。美しい満面の笑みなのに、内面のものすごい壊れっぷりが伝わってくる。同じ笑顔でこうも違うのか。…もう一回読もう。もう3回読んだけど。2010/08/04