内容説明
現代社会は、ストレス社会である。精神的ストレスによるうつ病、適応障害、神経症、心身症などの急激な増加は、大きな社会問題になっている。本書は、そんな心の病気の原因となるストレスや不安を簡単に解消できる、「色彩セラピー」を紹介する一冊だ。「色彩セラピー」とは、著者末永蒼生氏が創案したもので、心理療法の中の「色彩療法」を改良、進化させたものである。クレヨンを使って、「ぬり絵」や「落描き」を行うことで、ストレス解消効果や、右脳活性効果があることが実証され、実験の結果、がん細胞をやっつけると言われるNK細胞にも変化が見られたことを紹介する。また、本書では、絵を描くことによってストレスが解消され、健康で長生きができることも、世界の画家の例を引いて紹介。これも「色彩セラピー」の効果を裏付けていることの一つだ。心の病気にならない体を作り、いつまでも健康でいきいき生きたい人、必読の一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナキウサギ
16
色彩療法・美術療法、、、いまや、認知症やうつに悩む方々などにかかせない治療の手段になっている。人間は関わっている色に寄って脳以外の身体の筋肉にも影響を与えることが証明されている。 末永氏は、被災地に画材を、持ち込んで 『お絵描きセラピー』を行い、心のショックを和らげた。 特に言葉で訴えることが出来ない子供達は 色を表現することで、精神的なケアが出来た。 人の潜在意識に呼びかける、カラーセラピー。家庭や職場…様々な人間関係の場で用いられるといいな。
あきこ
3
色を使ったセラピーの話。体験談が多め。 2020/07/03
夢想
1
色を用いて絵を描いたり色を塗ったりすることで、どのような効果があるのか。実際の症例等も書かれていてとても勉強になった。 自分の健康を維持するために、心が元気であるために、簡単にできるワークも書かれている。私はぬりえをしているけれど、単に白い紙にその日の気分の色を塗るだけでもいい。それだけでも自分の気持ちを吐き出す効果がある。そして、その後に別の紙に自分の好きな色や落ち着く色で絵を描いたり色を塗ったりする。マイナス感情を吐き出した後にプラスの感情でリラックス。これは簡単に実行できるからやってみようと思った。2016/01/18
△土器土器ぴらみっど▼
1
大まかに言うと、色を使って絵を描くと身体にいいよーってことが書いてあります。痴呆症の人が回復したり、統計的に画家は長生きだという例もあるとか。この本を読んでから書かれていたように思いのままに無心で色を乗せたり、または真剣に作品を作ったりと実践してみたのですが、筆者の言う通りかなりの効果があると思います。2013/02/01
百地樹里
0
私自身、ストレスが溜まり限界にくると、なぜか絵を描きたくなる。その理由が本書により、よくわかりました。毎日の生活に絵心を常に保っていようと思いました。2015/01/17
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