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内容説明
支配民族カーマが統べるマージ星で育った少年は、残酷な宿命に抗い、迷い傷つきながら、「本当の心」を信じ、生きた。
すべての母なるルーン星で育てられた少年の希望は、夢でしか会えない「片われ」との絆を信じ、共に生きる未来を想うことだけだった。
二つの星に引き裂かれ、二つの運命に導かれた、同じ顔を持つふたり。
デュルクとミューバ。
イムリであり、カーマであった、双児。
4千年にわたる戦乱の果てーー「明日」を欲した少年達の「夢」は一つになり、そして今、「伝説」となった。
希望を、光を、夢を見せた、「ファンタジー・サーガ」の最高峰ーー14年間の長期連載、堂々終幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
14
ついに完結。2020年、現世は混乱しているがイムリの世界は新たな秩序が整いました。長すぎて細部を忘れているので再読が必要だ。。。petの続編が始まり驚き。感想が他の方とまるでそっくりなのだが、ほんとに同じことを感じました。2020/08/14
あさひ
12
14年間お疲れさまでした。面白い作品でした。また読み直したい作品です。2020/09/05
コリエル
8
完結。途中10年ぐらい追っていない時期があったけれどこのラストに立ち会えてよかった。支配層と被支配層の、星をまたいでの数千年にわたる壮大な差別や確執の物語だが、伝えたいメッセージはシンプルで暖かいものだったと思う。人も他の生命たちも単一では生きていけず、誰かが誰かに光を譲り合い支え合って生きていくのだという。連載14年というデュルクの長い旅路の果てが、希望を含んだものであってくれて嬉しい。この巻はラルドの意志を継いだヴィテジの勇気に特に救われたな。2020/08/12
たー
7
14年もかかっているとは思ってませんでしたが、全26巻、堂々の完結です。 最後は駆け足で平和への話を巻き取った感はある物の、希望が見える終わり方は心に響きました。しかし、デュガロの心変わりの振り幅!最後まで信じることが出来ず、絶対悪意があるはずと疑って読んでたので、ちょっと拍子抜けでした。その分デュガロには覚悟と賢者への愛があったんだなぁと、そこもふに落ちたと言うか。終わってみれば、誰も戦争なんか望んでなかったという、戦争や民族の対立の愚かしさを見事にSF世界で描き出した傑作でした。次はpetの続編?2020/08/13
しろっち
5
完結。ラルドの信念がイマクとヴィテジ、デュルクを通じて三種族を導く光となり、彼らに出会った者たちが歴史を動かしていく。ミューバはついに母の想いに触れるが、大事に守られてきた賢者が、その育ちのよさ故に当初から和平に前向きなのとは対照的だなあ。ここにきてガヴィドが大きな役割を果たそうとするの、物語の始まりを思うと感無量だ。2020/08/23
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