内容説明
草薙護堂は未だ神殺しにあらず。 草薙護堂(くさなぎごどう)は祖父の友人を訪ねるため、イタリア・サルデーニャに来ていた。その地で不思議な少年と出会い、友誼をはぐくむ護堂。だが、そこに現れた魔術師を名乗る少女・エリカとの出会いによって「神」にまつわる事件に巻き込まれることに…。草薙護堂は如何(いか)にして神を殺し、魔王(カンピオーネ)となったのか。そのはじまりの物語が遂に明かされる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
14
エピソードゼロ。 護堂の使える物は何でも使う機転と、ヒロインを守る騎士道と男の意地で戦う戦法は最初から貫かれていたものだった。 特にウルスラグナとの掛け合いは良い。ヒロインという関係では決してない。ただ一時だけ知り合ったあの少年を尊敬するが故の戦い。これを戦友と呼ばずして何という。 ギミックだけでなく、構成と動機が非常にシンプルかつ神話的。嘘くさくならない真っ直ぐさは頼もしい。 後、エリカは完全に見た目通りのツンデレさを発揮していて懐かしさを感じた。これが今のデレデレになる過程も見たいのだか如何に。2021/01/25
METHIE
13
七人目のカンピオーネであるゴドー誕生秘話。 何の事はない、この物語で一番の常識人の彼が一番正義感が強くて首を突っ込む性格の人間なのであった。2014/01/16
シルビー
11
満を持しての過去編。カンピオーネになる前のお話なので結末がわかっていても普通の高校生男子が神に挑み、勝つまでの流れが読めず、ハラハラさせてくれました。これまでに偶然の勝利、と本人は言ってましたがなるほど納得。でも護堂がコミュ力高くなければカンピオーネになれなかったのは確か。過去のエリカは……もはや別人でしたね(笑)2018/02/18
クロウ
11
草薙護堂は未だ神殺しにあらず、な第3巻。自分も中学終わりに怪我をして、それまで続けていた野球をやめたからか、「それはおぬしの戦いの証でもあるのだ」って言葉が強く印象に残った。エリカは俺の想像する理想のヒロイン像にかなり近くて、非常に好きなキャラ。ツンデレだぜ……!2014/07/08
ノリヤマダ
10
実質「第1巻」。尺不足だったアニメと違って、こちらは展開・描写が丁寧だったおかげもあって、護堂のカンピオーネ誕生の秘話がよく分かった。偶然と数奇な運命でまつろわぬ神の戦いに巻き込まれた護堂だけど、終盤のウルスラグナに「お前は英雄じゃない」と啖呵を切って挑む姿はやはり熱血バトル主人公らしいかっこよさが滲み出ていた。まだ、エリカがツン全盛期、終盤に少しデレ期になったりと新鮮な一面もあって面白かった。2013/11/20