ＩＳ（８）

著者名：六花チヨ【著】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784063406368

内容説明

オレは、彼が好きだ――。封印したはずの想いが、あふれ出す……。男女両方の器官を持って生まれた、IS（インターセクシャル）の春（ハル）。ココロは男子、なのにカラダは女性化が進行中。自分の“性”をオープンにして、念願の「男子制服」通学許可を得たけれど、それでもクラスから浮いたまま。クラスメイトが恋愛によって“男女の性”へと目覚めてゆくなか、せつなさばかりが深まっていく。そこに、家族問題を経てオトナになった伊吹（いぶき）が急接近して……!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[匠]

男として扱って欲しいけど、男子ばかりだと息苦しくて、女子といる方が気楽で、けど女性化していく身体には嫌悪感が募り、幼い頃のようにＩＳのままでいたいって気持ちはズキズキくるほどわかる。でも、伊吹を想いながら作った洋菓子コンクールでの春のケーキが答えだったなと思う。同級生の妊娠、美和子の企みと失意、カミングアウト。と自然な展開のあとでの伊吹と春の誓いには心が震えた。この二人だからこその決意だったと思う。良かった・・伊吹の言葉、一番欲しい言葉だった。胸がいっぱいで泣けたから、今日はここまでにしておこう。

2013/04/03

[チューリップ]

美和子がレオンに自分がISだと打ち明ける所が良かったな。レオンいい奴だよなー。春の高校の友達が妊娠してしまうエピソードもあって色々内容濃かった。相手の男クズすぎる。同じ学校なの辛いけど春含めて周りはいい子多いのだけが救いだな。あと春のお母さんもたくさん一緒に悩んできたからこそ包容力凄くて安心出来るだろうなと思った。

2021/12/23

[日奈月 侑子]

ゴキブリを素足で踏むのは辛いですね…。自分も一回ちっちゃいゴキブリを素足で踏んづけ、幼少の頃にはバッタと芋虫をうっかり(その時は靴でしたが)踏んづけてしまったことがあるので、その時の感触を思い出してややブルーな気持ちに…。　今回は、よし子の話でした。そういう行為には、やはり…責任を持ってほしいと思うのは古い考えなんでしょうか。そして春はあと何回、こういう言葉をぶつけられる事になるのか考えると…やるせない。　春のお母さんは相変わらず偉大です。　よし子が伊吹に春の気持ちを伝えてくれてよかった。

[明那]

今回の巻はなんだかサラッとしてたなぁ。とりあえず、レオン君と美和子ちゃんがうまくいけばいいな。

2012/05/20

[kinoko]

3.5

2012/08/02