内容説明
宇宙開闢直後の急膨張である「インフレーション」は本当にあったのか。宇宙を再び加速膨張させる謎の「暗黒エネルギー」とはどんなもので、何を変えるのか。小説家と天文学者のコラボレーションによって、誰もが最新宇宙論の現場を体感できるユニークな1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みのくま
12
宇宙誕生からインフレーション(急膨張)の発生、そして現在進行中の宇宙の加速膨張。なぜそれが起きていると解ったのか、研究者の現場から臨場感を持って本書は伝えてくれる。それはそれで面白いのだが、やっぱり「なぜそれが解ったのか」を解説されても難しい上に、少し自分の理解したいものとはズレるため、あまり頭に入ってこないのも事実。ぼくはむしろインフレーションや宇宙の加速膨張の原因である「暗黒エネルギー」について知りたい。我々はこの地球の物理法則を自明のものとして受容するが、実は宇宙規模ではイレギュラーな存在なのだ。2018/11/11
こうや
8
自分が思ってた以上に宇宙の核心に触れるような研究が進んでいて驚いた。人類ってすごい。量子の揺らめきが全てを決定していたとすると、ちょっと怖い2017/05/12
しろくまZ
7
宇宙マイクロ波背景放射における、原始重力波由来のBモード偏光について、分りやすい解説があったかなと思い再読。あらためて良い著作だと思いました。暗黒エネルギーの時間変化を追う観測についても述べられているが、夢がある研究分野であると感じた。宇宙論の易しいテキストにも手を伸ばそうかなと思案中。2026/08/13
しろくまZ
7
30年以上前に佐藤勝彦氏やアラン・グース氏らによって提唱されたインフレーション理論が、「原始重力波起源のBモード偏光の観測」によって、今一歩で実証され得るところまで来ているという話に興奮。また、インフレーション中の量子ゆらぎ由来の原始重力波の波長が、数十億光年というのも気が遠くなる話。直接観測出来るんだろうか? また、暗黒エネルギーについても、その時間変化を調べる幾つかのプロジェクトが進行中とか。今年のノーベル物理学賞は重力波検出に与えられたが、いま宇宙物理学がこんなにも「熱い」とは思わなかった。良書。2017/12/31
こうや
7
本書の中では、まだ重力波は観測されていない。僕が読んでいる今、重力波は観測されている。約1世紀もの年月をかけアインシュタインの理論が説明されたのである。体のうちからワクワクが駆け巡ってくる。とんでもない事には、とんでもない理論が付いてくる。まさにその通りで、宇宙を知ろうというのにはどんな真実も受け止められるほどの懐の大きさが必要なのだろう。事実だけでなく、事実に辿り着くための努力をしている研究者達のことがよくわかる。2017/12/15
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