内容説明
格闘小説の金字塔が遂に電子化!
空手・実戦空手・プロレス・サンボ……。雌雄を決すべく格闘技日本一「北辰館トーナメント」の日が近づいた。格闘家・丹波文七の血はたぎる。大河格闘技ロマン第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
25
プロレスにまつわる負のイメージ。ショー、八百長、フェイク。「ブック」と称されるシナリオ通りに演じているだけと、世間に軽んじられるプロレスラー。では、そのシナリオというリミットが外れた場合は。そして手加減なしのセメント(相撲のガチンコ)では。物語上、自由参加のトーナメント戦が開かれる前提のため、新キャラクターが追加され、更にその強さの裏付けのための「手合わせ」が描かれる。命のやり取りをしなくては強くなれないが、比喩でなく命を落とすかも知れないアンビバレントが、最大の動機。方や主人公は古武術の習得に精を出す。2025/11/24
對馬 正晃
6
ヒリヒリした格闘シーンの分量が少なめで、ちょっと回りくどい感じがしました。まぁ各々が戦う理由を見つける巻といったところでしょうか?それにしても、漢字20個で20行組のページを埋めるなんて、夢枕先生にしかできない芸当ですね。2025/08/28
あかつや
3
北辰館に一人乗り込んできた東洋プロレスの長田。彼は会社に辞表を叩きつけトーナメント参加を申し込みに来た。全てはプロレス最強を証明するために。プロレスとはなんぞや格闘技とはなんぞやってのは、今でこそ明確な線を引かれた感があるが、当時のファンにとっては重要だったもんな。その熱い気持ちがUWFを生んだわけだが、そういう熱が小説にも込められていると感じる。梶原vs長田の試合に徐々に引き込まれていく観客たち。リング上の選手の攻防に静かに息を呑み、拍手を送る。そういう観戦の姿勢がその頃はあり、今も少し残ってたりする。2023/03/20
史
3
戦う理由。2022/09/14
生活相談屋
3
面白い。バガボンドを空手に置き換えたような物語だな。永遠に読んでいられるわ。2019/04/15




